三浦佳生がぼう然22位「あっという間に終わってしまった」ほろ苦五輪デビュー 4回転2本とも決まらず転倒も 直前に右足スケート靴が折れるトラブルも「実力が足りなかった」
「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート男子・SP」(10日、ミラノ・アイススケートアリーナ)
初出場の三浦佳生(20)=オリエンタルバイオ・明大=はミスが目立ち、76・77点で22位と大きく出遅れた。
冒頭の連続ジャンプが4回転の予定が2回転サルコーと3回転トーループの連続ジャンプに。続くトリプルアクセルは決めたが、最後の4回転トーループでは転倒。ホロ苦い五輪デビューとなり、悔しそうに髪をかきあげた。キスアンドクライでは呆然とした表情で得点を見つめた。
その後もショックを隠しきれない様子で「あっという間に終わってしまった。すごく残念」と消え入りそうな声でつぶやいた。
夢見ていた五輪の舞台を前に「想定外の事故」と言うトラブルに見舞われた。8日の公式練習でジャンプを着氷した際に右の靴が壊れた。9日の練習ではテープで応急処置をして臨み「今できる最大の対処を目いっぱい試した」。練習ではジャンプで苦戦する姿が目立ち「靴が耐えようと思っても『ぐねっ』と力が抜ける」と着氷が乱れていた。不安は本番でも出てしまった。
ただ、「靴は問題ない。練習も跳べていたし。ただ実力が足りなかっただけ」と言い訳はせず。「まずは気持ちを切り替えて勝負事は諦めずやりたい」と、必死に前を向こうとしていた。
「令和のランボルギーニ」と称される疾走感のある滑りと迫力のあるジャンプが持ち味の20歳。10日のショートプログラム(SP)に向け「そういったことが起きたと思わないように。気にならないぐらいにちゃんとして、本番を安心して迎えたい」と前を向いた。
初の夢舞台。1月の四大陸選手権では3年ぶり2度目の優勝。五輪前最後の実戦で、三浦はフリーの今季自己最高を塗り替えた。左太もも故障の影響で絶不調だった序盤戦と比べれば、70点以上も高い得点。「よくここまで戻せた。もどかしい時間があった中で頑張ってこられた」と前向きな言葉を残した。4回転ジャンプはループとトーループで着氷が乱れたものの「練習ではできている。五輪の舞台で決まったら格好いい。お預けかな」と話していた。
昨年12月の全日本選手権で五輪切符を決めた際は「緊張感の中で最初の三つの4回転ジャンプを決めた時(表彰台は)いっただろうと思った。(同世代の鍵山)優真、(佐藤)駿と3人で表彰台に乗れてうれしい。さらに上手になって追い付きたい」と話していた。
◆三浦佳生(みうら・かお)2005年6月8日、東京都出身。4歳から競技を始めた。21年全日本ジュニア選手権で初優勝。シニア本格デビューとなった22~23年シーズンは、GPシリーズで2戦連続2位に入った。四大陸選手権ではネーサン・チェン(米国)の最年少優勝記録を1カ月更新する17歳8カ月で頂点に立ち、世界ジュニア選手権も制覇。24年世界選手権は8位に入った。目黒日大高から明大に進学。168センチ。
