レジェンド高木美帆の素顔-高校時代のアルバイトでも類いまれな能力発揮「1言ったら10分かる、能力が違った」

 「ミラノ・コルティナ五輪・スピードスケート女子1000m」(9日、ミラノ・スピードスケート競技場)

 22年北京五輪女子1000メートル金メダルの高木美帆(31)=TOKIOインカラミ=が1分13秒95で銅メダルを獲得した。自身4度目の五輪で、通算8個目(金2、銀4、銅2)となった。

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 いまや世界大会を飛び回り、五輪金メダルにまでたどり着いた、スーパーアスリートの高木だが、高校時代には3日間限定でアルバイトにもいそしんだ。3年生の夏休みに働いたのは、北海道帯広市の「高橋まんじゅう屋」。店主の高橋道明さん(62)、妻・美哉さん(60)に当時の高木を振り返ってもらった。

 「高橋まんじゅう屋」は高木の小学生時代からの行きつけの店で、大判焼きが看板商品。高木の実家と母校・帯広南商業高との中間地点辺りに店舗を構える。付き合いはもう20年にもなるといい、美哉さんは「部活をしている時代に、(高木にとっては)ホッとする場所だったと思います」と優しく笑った。

 アルバイトを始めたのは、美哉さんが体調を崩したことがきっかけだった。高木が海外遠征から帰り3日間の休みがあった時、「(体調が悪いのを)知っていて、『お手伝いできることはないですか?』と言ってきてくれた」という。

 高木の働きっぷりを道明さんは、「周りが見えているし、先が読める。私たちが一体何をしようとしているのか分かっている。最初からそんなに働ける子を見たことがなかった」、ともに働いている妻・美哉さんは「1言ったら10、分かる。普通の子とは能力が違った」と語った。

 3日間、レジ打ちの仕事を担当したというが、美哉さんは「一度も間違えなかった」と驚く。さらに、道明さんと美哉さんの2人で在庫の話をしていても「美帆ちゃんは遠くにいても聞こえていて、『○個です』と言う。すごいでしょう」と笑った。

 高木が初めて五輪に出場したのは、10年バンクーバー五輪で、当時中学3年生。高校3年時には既に五輪を経験していた。道明さんは「(美帆ちゃんは)人が大きいというか。子どもの範疇でものが見えているんじゃなくて、あの頃はオリンピックに1回行っていたので世界が見えていたんじゃないのかな」と回顧する。そんな高木を「異次元」と一言で表した。

 たった3日間のアルバイトでも現れた高木の観察力や広い視野。4年に1度、集大成を発揮する大舞台でも、“異次元”の滑りを見せる。

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