女子滑降のNHK中継で悲鳴が響く 靱帯断裂も強行出場のボンが転倒しヘリで搬送 解説者「ちょっと言葉が出ません」と声を上ずらせる
「ミラノ・コルティナ五輪・アルペンスキー・女子滑降」(8日、トファーネ・アルペンセンター)
1月末に左膝前十字靱帯断裂などの重傷を負いながら強行出場した41歳のリンゼイ・ボン(米国)が転倒し、ヘリコプターで救急搬送された。
NHKBSでの録画中継では、ボンがスタート直後の序盤の旗門に右腕を引っかけて宙に浮き、雪面に激しくたたきつけられる場面が。解説を務めたアルペンスキー女子元日本代表の清沢恵美子さんが「あーっ、あーっ」と悲鳴を上げた。
ボンはすぐには立ち上がれず、清沢さんは「ちょっと言葉が出ません」と絶句。「自分に置き換えるのはあれですが、私自身も前十字靱帯を切ってこういうふうにチャレンジしたこともあって。正直、簡単じゃないんですよね。特にこんな世界一になって、世界d江注目されて、どれだけ苦しい時間を過ごしてきたかと思うと、ほんとうに言葉にならない」と時折、声を上ずらせながら話した。
ボンは駆けつけた救急スタッフに担架に乗せられ、ヘリコプターで搬送。清沢さんは「世界中から注目されてこれだけ応援されて、本当にスタートを切ったことがすごいと思います」と話した。
ボンは1月30日のW杯女子滑降で転倒して左膝を痛め、ヘリコプターで救急搬送。前十字靱帯の完全断裂、骨挫傷や半月板損傷と診断されたが、強行出場した。
ボンは2010年バンクーバー五輪の女子滑降金メダルなど、これまで3個のメダルを獲得したスーパースター。W杯で11~12年シーズンまでに4度の総合優勝に輝いたが、34歳だった19年の世界選手権で3位に入った滑降を最後に一度は第一線を退いた。
しかし、24年11月に、膝に人工関節を入れる手術で痛みが消えると競技に復帰。今季のW杯滑降第1戦で8季ぶりに優勝した。SNSでは今大会が「5度目にして最後の五輪になる」と表明していたが直前に大けがを負っていた。
