銀の日本をライバルが続々称賛 英国「一緒に戦ってすごく楽しい」スウェーデン選手は慰めも

 第9エンド、コンシードする藤沢五月(左奥)=撮影・高部洋祐
 第6エンド、大声で指示を出すミュアヘッド(撮影・高部洋祐)
 試合後、英国の選手らと健闘をたたえ合う藤沢五月(左から2人目)=撮影・高部洋祐
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 「北京五輪・カーリング女子・決勝、日本3-10英国」(20日、国家水泳センター)

 世界ランク7位の日本は、18年平昌五輪銅メダルのロコ・ソラーレが世界ランク8位の英国に3-10と完敗。金メダルはならなかったが、史上初の銀メダルを獲得した。

 第9エンドにコンシード。完敗を喫した日本だったが、2大会連続のメダル獲得にライバルも敬意を示した。

 英国のスキップ・ミュアヘッドは「日本のメンバーはすごく大好き。一緒に戦っていてすごく楽しいし、彼女たちの表情が笑顔で。カーリングというスポーツにとっても素晴らしいこと」と語り、試合後は抱擁を交わした。

 両チームは平昌では3位決定戦で戦い、ミュアヘッドは自身のミスで4位となった。4年間を振り返り、「(日本が)平昌で銅メダルを取ったことをうれしく思っているし、(今回一緒に)表彰台に立ったのは彼女たちの努力だと思うし、私たちにとってもうれしい」と称賛した。

 世界を舞台に戦うロコ・ソラーレは各国のメンバーとも顔なじみ。悔し涙を流した吉田知那美は試合後の舞台裏を明かし、3位でメダルセレモニーに出席したスウェーデンチームから「今は悔しいと思うけど、あなたたちは素晴らしいから大丈夫」と声をかけられたという。

 また、5勝4敗で準決勝に進んだ際には、敗退が決まったカナダのレジェンド、ジェニファー・ジョーンズから20秒間も熱く抱擁されたことも話題となった。吉田知はその時のやり取りについて「あなたたちなら大丈夫。ちゃんと戦える。応援しているから頑張るんだよ」とエールを送られていたことも明かした。

 世界を代表するカーリングチームのロコ・ソラーレ。吉田知は「この大会はやっぱり、グランドスラムに出ているようなトップチームばかり」とライバルを称え、「この競技は素晴らしい、大好きだなと再確認した」と大会を振り返っていた。

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