「私の人生を変えた事実など存在しない」高梨沙羅の謝罪に団体メンバーの佐藤幸椰が反応

 最後のジャンプを終え、涙する高梨沙羅=7日
帰国したスキージャンプ選手団の勢藤優花。高梨沙羅の姿はなかった=成田空港
帰国したスキージャンプ選手団の中に高梨沙羅の姿はなかった=成田空港
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 7日に行われた北京五輪スキージャンプ男女混合団体に出場した佐藤幸椰(26)が9日、ツイッターを更新。同競技で1本目のジャンプがスーツ規定違反により失格となった高梨沙羅(25)に向けたメッセージをつづった。

 全文は以下の通り。

 「なにひとつも奪われてなどいない。本物のファンは失望などしない。絶望しない限り、希望は失われない。

 あなたのジャンプが多くの方の人生を明るく変えたことはあっても、私の人生を変えた事実などどこにも存在しない。

 責任を取る必要もない。もちろん反省も。

 スキージャンプであなたがもたらした喜びは数えきれない。だから“スキージャンプ”には今もこれからもあなたが必要。

 時間はかかっても、顔を上げて周りを見渡して欲しい。そこにはあなたが与えた“喜び”で満たされた沢山の人がいる。

 さぁ、今日も私は良い準備をします」

 佐藤は当日、高梨の後、2番手を務めた。涙が止まらない高梨に優しく声をかけ、頭をポンポンとたたく場面もあった。

 高梨は前日8日、自身のインスタグラムに謝罪文を投稿。「今回、私の男女混合団体戦での失格で日本チーム皆のメダルのチャンスを奪ってしまったこと、そして、今までチームを応援してくださった皆様、そこに携わり支えて下さった皆様を深く失望させる結果となってしまった事、誠に申し訳ありませんでした。私の失格のせいで皆の人生を変えてしまったことは変わりようのない事実です。謝ってもメダルは返ってくることはなく、責任が取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります。それ程大変なことをしてしまった事深く反省しております」と自らを責め続けている。

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