「北京五輪・フリースタイルスキー・モーグル女子・決勝」（６日、雲頂スノーパーク）

　１７歳、川村あんり（日体大桜華高）は決勝で７７・１２と得点が伸びず５位。メダルを逃した。競技後は、悔し涙があふれ出た。

　川村は「本当にここまで支えてくれた人に感謝しかない。金メダル候補と取り上げてもらったが、メダルを取れなかったので申し訳ない気持ちでいっぱい。ここまで頑張ってきましたし、諦めない気持ちが伝わればいいな」と声を震わせた。

　元モーグル女子で、ＮＨＫのスタジオで解説を務めた上村愛子さんも「悔しい…」とぽつり。目に涙を浮かべた。川村は今季のＷ杯で３勝を挙げ、五輪に乗り込んだ。上村さんは「Ｗ杯で出していた技をちゃんと出している。今できる一番いい滑りは本当に出していた」と称賛し、「大きなプレッシャーもあったと思うが、何本も何本も素晴らしい滑りを通しきれるのは本当に強い選手。もっともっと強い選手になってくれると思うので、本当に素晴らしい滑りを見せてくれてありがとうと伝えたい」とメッセージを送った。

　川村の憧れの存在でもある上村さんは、冬季五輪に５度も出場したモーグル界のレジェンド。上村さん自身は全ての大会で入賞したが、メダルにはあと一歩届かなかった。

　その悔しさがよく理解できることから、「まだまだチャンスはたくさんあります。頑張って欲しい」と、最後は明るくエールも送った。