世話に奔走「よくここまで来た」 初五輪フィギュア鍵山優真の祖母

 父正和コーチ(左)と鍵山優真=2021年12月、中京大アイスアリーナ
 団体男子フリーの演技を終えた鍵山優真=北京(共同)
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 フィギュアスケートの鍵山優真(18)が6日、初めての五輪となった団体の男子フリーで会心の演技を披露し、満面の笑みを見せた。コーチの父正和さん(50)が病に倒れたとき、2人の世話に奔走したのは祖母の平川佐治子さん(73)。「寂しくて不安だったはずなのに、よく頑張ってここまで来た」と孫の成長を万感の思いで見つめる。

 鍵山は5歳のとき、冬季五輪に2度出場した正和さんの影響でスケートを始めた。中学3年だった2018年、遠征先の愛知県で正和さんが脳出血のため倒れて緊急入院。正和さんとは2人暮らしで、初めての海外遠征が目前に迫っていた。

 名古屋市に住んでいた佐治子さんは横浜市の鍵山の自宅に住み込み、身の回りの世話を始めた。早朝練習は午前4時台から。佐治子さんが送り迎えをして朝食も準備し、弁当を持たせて学校に送り出す日々が続いた。

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