圧巻のワリエワ「亡くなった祖母のために滑った」五輪で4人目の3A成功

フィギュアスケート団体戦女子SPを終え手で顔を覆うワリエワ(撮影・堀内翔)
フィギュアスケート団体戦女子SPを終えて手を合わせるワリエワ(撮影・堀内翔)
フィギュアスケート団体戦女子SPで演技するワリエワ(撮影・堀内翔)
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 「北京五輪・フィギュアスケート団体」(6日、首都体育館)

 女子ショートプログラム(SP)は、金メダル候補で世界最高記録(90・45点)を持つロシアの15歳、カミラ・ワリエワ(ROC)が、90・18点でトップだった。2位は日本の樋口新葉(21)=明大=の74・73点。

 ワリエワは冒頭で手を上げて難度を高めたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に成功。GOE(出来栄え)3・31と別格の加点をつけた。続く3回転フリップ、ルッツ-トーループの連続3回転の流れるようなジャンプでそれぞれ高い加点をつけた。

 また、演技構成点では5項目すべて9点台。「演技の表現力」は、9人のジャッジのうち4人が10点満点をつけ、9・82点の高得点を得た。女子SPでは4回転ジャンプは認められていない中で、最高難度の演技をノーミスでこなした。

 五輪で3回転半に成功した女子は、日本の伊藤みどり、浅田真央、日本人の両親を持つ長洲未来(米国)。ワリエワは平昌五輪で成功した長洲以来、4人目の成功者となった。

 五輪初出場のワリエワは「少し緊張したが、氷に乗ったらうまく滑れた。思い通りの結果になった」とコメント。「亡くなった祖母のために滑った。その気持ちが私を力づけたのだと思う」と話した。

 今季がシニアデビューのワリエワは、世界最高記録を次々と樹立し、SP、フリー、合計のすべてで女子歴代最高得点を保持している。他を圧倒する強さには「絶望」というニックネームがつけられている。

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