ペアSP“りくりゅう”大健闘4位 自己ベスト更新 三浦璃来「少しでも日本の力に」

 団体戦ペアSPで自己ベストを更新した三浦璃来、木原龍一組(撮影・堀内翔)
 三浦璃来、木原龍一組の演技(撮影・堀内翔)
 三浦璃来、木原龍一組の演技を応戦席から見つめる(前列左から)坂本花織、鍵山優真(後列左から)小松原美里、小松原尊、宇野昌磨
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 「北京五輪・フィギュアスケート団体」(4日、首都体育館)

 団体初のメダルは射程圏内だ。3種目が行われ、ペアのショートプログラム(SP)では、日本の三浦璃来(りく、20)、木原龍一(29)組=木下グループ=が74・45点の4位と健闘し7点を獲得。アイスダンスのリズムダンス(RD)は小松原美里(29)、尊(30)組=倉敷FSC=が7位で4点を加え、日本は順位合計20点で4位発進した。

 最後のデススパイラルを終え、フィニッシュのポーズを解くと、三浦は両手でガッツポーズし、ちょんちょんと跳びはねた。一方の木原は「ノーミス?」と微妙な表情。しかし引っ張られるように次第に笑顔に変わり、2人で喜びを分かち合った。スピンとスパイラルでレベルの取りこぼしがあった中で、自己ベストを更新。日本の仲間に囲まれ、また笑顔の花が咲いた。

 「いつもと違うのは五輪マークがあるだけ」。そう言い聞かせて臨んだ三浦は「五輪という大きな試合で自分たちの最大限が出せるか不安があった。始まる前も緊張していたけど、大きなミスなくまとめられてホッとしたガッツポーズ」とにっこり。木原も「スピンがずれた感覚があって自己ベストに届くか心配だったけど、結果的には更新できてよかった」とうなずいた。

 かねて“ブレーキ”と見られてきたカップル競技。ソチ、平昌五輪に出場した木原は「過去2大会は、シングルの方と一緒ならメダルを取れるかもと甘い考えがあった」と振り返る。「平昌五輪が終わって自分が強くならなければメダルは取れないとわかった」。両大会ともSPは8位だったが、大きく上回る4位に入った。

 さらに3位中国とは1点と僅差。「できるだけ上に」(木原)、「少しでも日本の力になれたら」(三浦)の思いは結果となって表れた。メダル獲得の可能性も十分。“りくりゅう”の愛称で今季躍進を遂げた2人が、五輪でも存在感を発揮した。

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