金確実視のワリエワ 練習初日から圧巻の舞 ザギトワ見守る中、4回転連発
北京五輪に出場するフィギュアスケート女子のロシア五輪委員会代表が2日、試合会場となる首都体育館のメーンリンクで初練習を行った。注目される今季異次元の世界最高得点を連発しているカミラ・ワリエワ(15)も登場。アンナ・シェルバコワ(17)、アレクサンドラ・トルソワ(17)とともに、氷の感触を確かめた。
会場にはロシアの取材陣の一員として訪れている、同門で18年平昌五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(19)も見守る中、練習開始からわずか8分後に迎えたフリー「ボレロ」の曲を掛けた練習では、冒頭の4回転サルコー、トリプルアクセル、4回転トーループ-3回転トーループなどしっかりと成功。ジャンプの軸が曲がる場面もあったが、曲掛け練習後も次々と4回転ジャンプを決め、ポテンシャルの高さをまざまざとみせつけた。
圧倒的な強さでライバルたちのライバルの心を折ることから、ついた異名は「絶望」。ISU自己ベスト272・71点は他の選手より25点以上高く、金メダル獲得が確実視されている。
練習後はトルソワ、シェルバコワとともに取材には応じず、キャラクターのティッシュケースを手に笑みを浮かべながら会場を後にした。