内村 4年後団体「金」リベンジ誓った

 ロンドン五輪で内村航平(23)=コナミ=の個人総合金メダルを含め3つのメダルを獲得した日本体操協会の五輪祝勝会が17日、都内で行われた。悲願の団体では銀メダルに終わった内村は、16年リオデジャネイロ五輪でのリベンジを宣言。サプライズゲストで登場した人気フォークデュオのゆずの『栄光の架橋』を聞き、4年後への思いを新たにした。

 響き渡るゆずの歌声を聞きながら、湧き上がる感情があった。内村自身が憧れていたアテネ五輪団体金メダルの『栄光の架橋』の1シーン。ロンドン五輪の団体では、その再現を狙ったが、結果は中国の前に完敗。「再現をしたかったけど、今回はできなかった。だから、それは4年後にとっておこうと思います」。夢は夢のままで終わらせない。あらためてリオ五輪でのリベンジを誓った。

 「節目」と位置づけていた五輪を終えても“燃え尽き症候群”とは無縁だった。帰国後、13日には練習を再開した。「五輪が終わってやる気が出ないと思っていたけど、スッと練習に入れた」。個人総合金メダリストとして周囲の期待の高さも感じている。「自分の出ているCMが3連続で続いたりしてビックリした。コナミにいる選手や、子供たちの視線も熱くなった」。今年は残り国内3大会に出場予定。絶対王者として、最高の演技を見せるつもりだ。

 再び4年にわたる長く険しい道のり。現在、23歳の内村にとっては、体操選手として、年齢による衰えとの戦いもある。それでも覚悟はできている。「年齢的には少し厳しいかもしれない。でも今のレベルを維持できるように、1年1年しっかりやっていく」。

 実はゆずの『栄光の架橋』は、内村のカラオケでの持ち歌でもある。「4年後まで、またこの歌を聴いて、頑張ろうと思う」。いくつもの日々を越えて、今度こそ全員でたどりつく、頂点に‐。

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