挑戦者カルモナ、井上に完敗も満足げ

12回、カルモナの顔面に左ストレートをヒットさせる井上尚弥(撮影・堀内翔)
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(8日、有明コロシアム)

 ダブル世界戦「ボクシングフェス5・8」が有明コロシアムで開催され、メーンのWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチでは、王者・井上尚弥(23)=大橋=が3-0の判定で、同級1位の挑戦者ダビド・カルモナ(25)=メキシコ=を下し、2度目の防衛に成功した。井上は世界戦5試合目で今回が初の判定勝利。

 最終回に連打からの右ストレートでダウンを奪われたものの、井上の世界戦連続KO勝利を止めたカルモナはどこか誇らしげだった。「最終回は顔面にパンチをまとめられたので回復のためにダウンした。だけど、もうその時、彼が私をKOできないと分かっていた。今夜の私ほど井上選手を苦しめた選手はいない。満足している」と完敗にも胸を張った。

 井上については「グレートなチャンピオン。1~4回は本当に慎重に戦った。それ以降は勝つつもりで戦った」と語り、「再戦できるのならもちろんしたい。スーパーフライ級最強の王者に勝ちたいのは当然だ」と答えた。

 今回の世界戦のためにシューズを新調。しかし、これが合わず、両足裏の皮がめくれてソックスが真っ赤に染まった。「7回以降は痛くて試合に影響した。せっかく新しいシューズを買ったのに、高い買い物だ…」とぼやいた。

 しかし井上相手にフルラウンド戦い抜いた事実に、余計な言い訳は加えたくないらしく「これ(シューズの影響)がなくても、ナオヤ選手の勝利は明確だよ」と敗戦を受け入れていた。

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