大仁田が船木に毒霧 FMW軍が勝つ

船木誠勝(右)に毒霧を見舞う大仁田厚=後楽園ホール
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 「プロレス・超戦闘プロレスFMW」(27日、東京・後楽園ホール)

 FMW連合軍、UWF連合軍の全面対抗戦が行われ、メーンイベントのストリートファイト有刺鉄線バリケードマット8人タッグデスマッチ時間無制限1本勝負は、FMW軍の大仁田厚、NOSAWA論外、雷神矢口、保坂秀樹組が、UWF連合軍の船木誠勝、高山善廣、アレクサンダー大塚、冨宅飛駈組を下した。

 過激なデスマッチ路線を歩んできたFMWとショー的要素を排除した格闘技路線を歩んできたUWFとの“水と油の激突”。FMW軍が大仁田の入場曲「ワイルドシング」、UWF軍が「UWFメインテーマ」で入場すると、両軍のファンはゴング前から熱狂した。

 UWF軍がイスで攻撃してきた大仁田を船木が蹴り倒すなど、キック、関節技を繰り出せば、FMW軍もキックに有刺鉄線バットで応戦し、大仁田が冨宅に机上パイルドライバーを決めるなど、互いに持ち味を発揮。終盤、船木が変形パイルドライバーである必殺のハイブリッドブラスターで論外を仕留めにかかったが、大仁田が毒霧を噴射して船木を排除。続けて大仁田は冨宅を有刺鉄線ボードにぶち当て、最後はサンダーファイヤーパワーボムで爆殺した。

 試合後は、毒霧を浴びて怒りが爆発した船木が大仁田に猛烈な暴行を加えるなど大混乱。大仁田はリング上で「船木、そんなに悔しかったら、電流爆破に出てこい」と要求した。

 一方のUWF軍は、船木が「1対1でやりましょう。5人、6人でも、7人、8人でも集めるだけ集めて、勝抜戦でも総当たりでも何でもいい。行くところまで行きましょう。最後に電流爆破ならいいですけど、いきなりはありえない。向こうの道連れにはならない絶対」と、早期の電流爆破戦は拒否しながらも戦闘継続を宣言。さらに、「(大仁田の)試合の後のマイクが長すぎますよ。もっと試合をやらないと。全部逆なんですよね。中身がない。全部ギミック。オレらはどれだけ年取ろうと中身で勝負しますから。電流なんかいらない」と、大仁田批判を繰り広げた。

 また、セミファイナルはUWF軍の藤原喜明、長井満也、佐野巧真組がFMW連合軍の田中将斗、リッキー・フジ、上田勝次組に勝利。67歳の藤原が70歳の元キックボクシング東洋王者・上田の蹴りを捕らえ、アキレスけん固めで仕留めた。

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