荒川 5年ぶり2度目の王座返り咲き
「日本ライト級タイトルマッチ10回戦」(16日、島津アリーナ京都)
荒川仁人(34)=ワタナベ=が王者・徳永幸大(26)=ウォズ=を3-0の判定で下し、5年ぶり2度目の日本王座に返り咲いた。
1回に左ストレートで、5回にもワンツーで2度目のダウンを奪い優位に立ち、粘り強く右を出す徳永の反撃を封じた。荒川は「ダウンは打ち抜いたパンチではなく、タイミング。徳永君は2度防衛しているし、自信はあったと思う。右はブロックしていて直撃はなかったけど、見栄えは悪かったかもしれない。ディフェンスは課題」と振り返った。
八王子中屋ジムから昨年移籍し、年齢的にも追い詰められていた。「結果を出さなければ後がないプレッシャーがあった。でも、自分は内山(高志、WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者)さんとスパーリングをしているわけだし、あの人より強い人はいないから」と胸を張った。
ワタナベジムにとって、柴田明雄(前東洋・日本ミドル級王者)が2014年に東洋太平洋・日本ミドル級王座統一戦で中川大資(帝拳)に勝って以来、2年ぶりの日本王座獲得。15年に福原力也が日本フェザー級王者・細野悟(大橋)に敗れて以来、日本王座挑戦は8連敗中だった。渡辺均会長は「連敗を止めてくれてうれしい。おめでとうだけど、ありがとうという気持ちの方が大きい」と感謝した。
今後については「日本王座にいる選手ではないけれども、本人と相談したい」と話した。