JKボクサー・小村、プロテスト一発合格
ボクシングのプロテストが13日、大阪市内の井岡弘樹ジムで行われ、現役女子高生の小村楓香(18)=門真西高2年、グリーンツダ=が女子で唯一参加し、一発合格した。
43人の男子テスト生の中、151センチ、50キロはひときわ小柄。女優・川島海荷(22)に「ちょっと似てるって言われます」と、はにかむキュートなアイドル系マスクは、とてもボクサーには見えない。
かわいいブレザー姿から、リングウエアに着替え、戦闘モード。シャドーボクシングを披露すると、会場からは「ほー、うまい」と声が上がった。
プロの先輩で1勝2敗の慶美奈代(24)=真正=を相手にした実技は圧巻だった。左重心から鋭いジャブで上下の打ち分け。圧力をかけロープに詰めると、的確な連打、強烈な右ストレートをズドンと打ち込んだ。慶は「パンチが強い。回転も速い」と、脱帽した。
小2から空手を始め、小4からは全国で負け知らず。父・英明さん(45)は格闘技験はないもののメキシコの英雄、リカルド・ロペスの映像を繰り返し娘に見せて英才教育。空手で“KOの山”を築いたという。
女の子ながら「百戦錬磨」「鬼瓦」と呼ばれたが「やり切った」と、中学2年時にボクシングに転向。アマチュアには目もくれず、プロを目指した。
「やるからには世界を目指す。中途半端にやるつもりはない」とキッパリ。8月にデビュー戦を予定する。