電流爆破戦で知られる超花火プロレスの会見が３日、都内で大仁田厚（５８）とＴＡＲＵ（５１）が出席して行われ、１１日の埼玉・所沢市民体育館サブアリーナ大会で２人がタッグを結成し、相手に鈴木秀樹、ケンドー・カシン、藤田和之、将軍岡本が結成した“はぐれＩＧＦ軍団”を指名した。

　２人は抗争を続けてきたが、２月２１日の神戸大会での爆破王選手権試合で大仁田がＴＡＲＵを下して王座を奪回した後、大仁田の求めにＴＡＲＵが応じて握手を交わした。大仁田は「変な仲間意識、友情が芽生えてしまった」、ＴＡＲＵは「昨日の敵は今日の友。命をかけてやってきたもん同士にしか分からんもんが、このタッグチームと言う形になった」とタッグ結成の理由を説明した。

　対戦相手は未定だったが、ＴＡＲＵが「ええ相手がおるやん。はぐれたもん同士が集まって、ＩＧＦ。４人おんねんから呼んできてよ。２人チョイスして」と“はぐれＩＧＦ軍団”との対戦を関係者に要求。関係者が「先方と話をしてみないと…」と困惑すると、ＴＡＲＵは「１１日で近いねんから、めんどくさい。はぐれＩＧＦ軍Ａ、Ｂで来いよ。なんやったら、ＩＧＦ得意の白覆面Ａ、Ｂで来たらええやん」と、ＩＧＦマットに度々登場する白覆面の着用を提案しての出場を提案した。

　これに大仁田も「たまには、いいこと言うじゃん。かぶりゃいいんだ。たぶん、はぐれにもルールがあるんだよ。かぶれば分からないから」と賛同。「鈴木にかぶせろ。オレが脱がして『お前、鈴木だろ』と言ってやるよ」と続けた。

　４人はアントニオ猪木が掲げるストロングスタイルの継承者であることを指摘されると、ＴＡＲＵは「アントニオ猪木はいつも言うやろ、『いつ何時、誰の挑戦でも受ける』て」と一蹴。関係者は渋々ながら、大仁田、ＴＡＲＵ－白覆面Ａ、Ｂの電流爆破ならぬ、ＴＡＲＵこだわりの電流発破戦を決定した。