尚弥2回TKO!1年ぶり復帰戦圧勝

2回、パレナスから2度目のKOを奪う井上尚弥(左)=東京都江東区の有明コロシアム(撮影・出月俊成)
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(29日、有明コロシアム)

 ダブル世界戦のメーンイベントに登場したWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(22)=大橋=が2回1分20秒TKOで、同級1位の挑戦者ワルリト・パレナス(32)=フィリピン=に圧勝し、初防衛に成功した。

 昨年4月に当時日本最速となるデビュー6戦目でWBC世界ライトフライ級王座を獲得した井上は、同年12月30日に世界戦28勝の名王者であるオマール・ナルバエス(アルゼンチン)から4度のダウンを奪い、2回KOの衝撃的勝利でWBO世界スーパーフライ級王座を奪取。世界最速となるデビュー8戦目で2階級制覇を達成した。しかし強打ゆえ、ナルバエス戦で右拳を故障。1年のブランクをつくることになった。

 ようやく迎えた初防衛戦。強打を誇る指名挑戦者から2回に右スレートと左フックで2度のダウンを奪い、圧勝した。

 圧勝でベルトを守った王者は「みなさん1年間お待たせしました。やっぱりボクシング最高ですね。めちゃめちゃ楽しかったです」と傷ひとつない顔に笑みを浮かべた。

 12月1日には神奈川・相模原青陵高時代の同級生・咲弥さんと結婚。「1年間試合ができず落ち込んでいた時も奥さんには支えてもらいました。感謝の言葉しかない」と勝利を報告。今後については「しばらくはスーパーフライ級で試合をします。いろいろと視野が広がったので、ファンが望む試合をしていきたい。(米国進出は)オファーがあれば」と語った。

 井上の通算戦績は9戦9勝(8KO)。パレナスは32戦24勝(21KO)7敗1分。

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