王者・三浦隆司、防衛戦は初の地上波
「WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦」(5月1日、東京・大田区総合体育館)
王者・三浦隆司(帝拳)が24日、都内のジムで練習を公開し、順調な調整をアピールした。
同門で日本同級8位の尾川堅一との2ラウンドのスパーリングでは上体を振り、小刻みなステップと右手の防御で圧力をかけ続けた。ラストはコーナーに追い詰めた尾川に迫力あるラッシュ。いい形で最後のスパーリングを打ち上げた。
挑戦者で同級7位のビリー・ディブ(豪州)は元IBF世界フェザー級王者で、スピードとトリッキーな動きが特徴だ。三浦は「惑わされないようにしたい。ただ、相手に合わせるのでなく、自分のスタイルに磨きをかけている」と話した。
浜田剛史帝拳代表は「三浦は攻防一体のボクシングになった。これまでは、打たれても打たせても強かった。今は打たせず、打って強い。ずっと取り組んできたことを体で覚えたね」と信頼を置く。
試合はフジテレビ系で中継される。三浦の試合はWOWOWでの放送が主で、王者となってから地上波で放送されるのは初めて。三浦は「家族は会場に来るのですが、田植えの季節と重なり、来られない人が多いので、テレビで勇姿を見てほしいです」と話していた。