ボクシングの井岡ジムは１３日、元２階級王者・井岡一翔（２５）と前ＷＢＡミニマム級王者・宮崎亮（２５）が９月１６日、後楽園ホールで大みそかの世界戦に向けたＷ世界前哨戦を行うことを発表し、両者が大阪市内の同ジムで会見した。

　５月７日に３階級制覇に失敗した一翔はＷＢＡ世界フライ級１４位のパブロ・カリージョ（コロンビア）とノンタイトル１０回戦。「さらに強さを求める上で考えることはたくさんあった。３階級を達成したいし、もう１度チャンピオンになりたい。通過点に勝ってもう１回世界挑戦させてもらいたい」と並々ならぬ決意を口にした。

　１８戦１５勝（８ＫＯ）の強打者で簡単ではない世界ランカー。前哨戦にあえて難敵を選んだ理由を父・井岡一法会長は「普通なら選ばない防衛戦クラスの相手。大みそかに世界を獲るためのテストマッチ。勝って当たり前だし、濃い内容を求める」と明かした。

　宮崎は昨年大みそかに計量の失敗から大惨敗。９カ月ぶりの再起戦はインドネシア国内ライトフライ級４位・イカル・トビダを迎えてのノンタイトル８回戦。「応援してくれてチケットを買ってくれる人のためベストなパフォーマンスをしたい。ボクシング界に宮崎が残れるか、消えるかの試合」と背水の覚悟で臨む。