秋山準が経費節減徹底の“所信表明”

 7月に設立される全日本の新運営会社の社長を務める秋山準(44)が6日、横浜市内の道場で会見した。会社立ち上げへ向けて奔走する秋山は、6月いっぱいで現オーナーのレッドウォールジャパン・白石伸生社長(41)のもとから全選手、スタッフと総勢約30人で独立することを発表。「自分の知ってる全日本の中で一番底辺からの出発。全日本プロレスと心中覚悟です」とし、“所信表明”で徹底した経費節減を掲げた。また、生え抜きの世界タッグ王者・諏訪魔(37)に取締役就任を要請するとした。

 理想の社長像を聞かれ、「(故ジャイアント)馬場さんがもちろん目標」と即答した秋山は、亡き師匠について「こういう立場になって考えると分かる。選手、社員とその家族も面倒を見てくれたことはすごい」とした。

 何度も家族会議を開いた上で新社長を引き受けた44歳は「周りの人に背中を押してもらった。諏訪魔選手が(昨年の)分裂から先頭に立ってやってくれたけど、まだばりばりリング上でいいパフォーマンスをしてもらわないといけない。社長となると、選手だけでない。歴代社長を見てきて、リングに専念するのは難しい。今の僕の立場ならそこもいけるかなと思った。やらないといけない立場だし、じゃあやろうと」と経緯を説明。諏訪魔については「取締役に入ってもらいたい。リングではやり合わないといけないけど、リングを下りたら、しっかりタッグパートナーとして」と意向を明かした。

 支援企業の存在は明かしたが、親会社を持たないため「自力が前提」と明言。事務所も新たには構えず、この日会見し、継続使用する道場兼合宿所を改装して使用するとした。早速、道場生に「使わない電気は消すこと」と指示した“新社長”は「省エネでね。でも、これをサクセスストーリーにしたい。いつか都内に事務所を構えて。ピンチはチャンス。やれなくはないと思う」と力強く話した。

 また、現在の運営会社・全日本プロレスリングシステムズが商標登録している「全日本プロレス」の看板の無償提供を求めて最終交渉中であると報告。6月末を期限とするが、「白石さんの懐の大きさに期待している」と“早期合意”を熱望した。すでに発表済みの7、8月の大会は開催されるが、新旧どちらの運営会社が主催するかも調整中とした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス