橋下氏 態度豹変批判に反論

 大阪市の橋下徹市長(46)=大阪維新の会代表=が3日、大阪市内で定例会見。8月27日に維新の党を離党した際に「今は国会が安保法制の真っ最中。党は割らない」と発言した翌日に、大阪維新を国政政党化する構想をぶち上げた件について、「あの時点では、『今は』の期間は3カ月くらいかなとも思っていたけど、それが1年以上か、あるいは1日になる可能性もあった。ウソは言ってませんから」と説明。“24時間で態度ひょう変”との批判に「それはバカなコメントですよ。今は…と言ったでしょ」と反論した。

 当時、山形市長選を巡る柿沢未途幹事長(44)の「個人的」応援問題で党内の大阪系VS非大阪系議員の対立が極まり「絶対に何かのリスクを負わないと回避できないめちゃくちゃな状況だった。柿沢さんが辞任すれば(前代表の)江田さんが辞めるだろうし、そのリスクは避けなければいけなかった」と説明。このため橋下氏が、柿沢氏に辞任を迫っていた松井一郎・大阪府知事と2人で離党する“仲裁案”で収拾を図るも、党内の思惑が交錯し混乱は続いたという。

 「そんなに単純じゃなくて全部語れば連載10回分になるけど、(結果は勝利した)枚方市長選も控えていたし、あらゆる情報を集めて、ギリギリのところで判断した結果」と翌28日の大阪維新会議で、大阪維新の国政政党化構想を表明した経緯を説明した。

 「そうしないと自分たちの道が開けなくなった。手をこまねいていてたら(表明が)1週間、2週間、遅れればこの(現在の)流れにもならなかった」。

 国政構想は以前から持っていたのかとの問いには「大勢の議員を抱えるトップとしては『用意してません』ではすまない。時期がいつであれ、いつかは(党内対立も)あるだろうと。このパターンになればこうという形で、選択肢のひとつとしてあった。(広域地方政党の)関西維新の会というのも、そのひとつですよ。いろんな手を打っていたから、今、円滑に進んでいるんです」と語った。

 結果、国会が重要な時期に分裂騒ぎとなったことには「これも引き受けるリスクの範囲でしたが、騒ぎになったのは申し訳ない。今は分党していないし、(大阪系国会議員にも)安保法制はしっかりやってもらう」とした。

 一方で橋下氏は、そもそもの発端となった柿沢氏問題に対して、自身が党内対立の“ガス抜き”とも言える松井氏VS柿沢氏の公開討論を提案するも、開催のメドがたたなかったことに「公開討論をやっていれば、今回の事態は全部避けられたと思いますよ。内紛の恥をさらすリスクはあったけど、松井知事がボコボコにするでと言ってたけど、公開討論さえすれば離党はしないとの了解も取り付けていた」と説明。「今回は(維新)国会議員の完全な判断ミス。覆水盆に返らず」と断じた。

 こうした経緯を説明し「ウソは言ってませんから」と橋下氏。「もう他党ですから(維新の党に)気を使わずにやらせてもらう」と語り、大阪維新の国政政党化の表明を10月1日に行う流れについては「それは僕、言ってない。表ではね」と返した。

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