橋之助 三津五郎さんから最後のけいこ

消防車の上に乗ってご満悦の中村橋之助=東京・国立劇場
一日消防署長を務めた中村橋之助=東京・国立劇場
消防車の上に乗ってご満悦の中村橋之助=東京・国立劇場
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 歌舞伎俳優の中村橋之助(49)が3日、先月21日にすい臓がんのために59歳で亡くなった板東三津五郎さんから、亡くなる6日前に“最後のけいこ”を受けていたことを明らかにした。

 橋之助は4日から国立劇場3月公演「梅雨小袖昔八丈-髪結新三-」(27日まで)に出演。同演目は三津五郎さんが得意としていたため、当初は1月にけいこをつけてもらう約束だったが、三津五郎さんの病状が悪化したためかなわなかった。しかし「亡くなる6日前に病室から三津五郎お兄さんから電話をもらい40分間、心得などを丁寧に教えてもらった」という。さらに「最後に、いつになく『ハシ、お前にはいつも感謝してるよ。ありがとうな』と言われて。結局それが最後の言葉になってしまいました」と唇をかみしめた。

 橋之助は「(中村)勘三郎兄貴と三津五郎お兄さんは、王さんと長嶋さんのような方だった。お兄さんは、先代から受け継いだ芸という荷物をラッピングしなおして渡してくれたから、僕たちも後輩に大事に渡さなくては。最後に大きな宿題をくれた」と話し「お兄さん、今月は国立劇場にいるといいな」と天を見上げた。

 橋之助はこの日、麹町消防署の一日署長を務め、東京・国立劇場で消火訓練を行った。

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