山本府議「キモい」発言は全人格の否定

 無料通信アプリLINEで女子中学生らに威圧的な文章を送っていた大阪維新の会の山本景大阪府議(34)が14日、大阪府庁で会見し、中学生とLINEをした目的は「いじめの実態を把握するため」とした。また、テレビ番組で自身について「キモい」と発言したテリー伊藤氏について「すべての人格の批判、許されない」と語った。

 山本府議は14時前に府庁に姿を現した。スーツに身を包み、硬い表情。カメラのフラッシュを浴びながら会見場に入った。反省の意味を込めて丸刈りにした頭は汗でびっしょりとぬれていた。

 会見冒頭、山本府議は「私のことに関しお集まりいただき、深く御礼申し上げます」と述べた。その後、「なによりも今回の一連の私の行為について」と述べ「中学生と安易にLINEをしたことについて触れ、「大いに反省しなければなりません。中学生から例え、私が中傷されるメッセージを受け取ったからといって私は中学生に送ったメッセージは、大人であり、議員である私の発言として不適切でございました。当該の中学生、および保護者の皆さまに改めておわび申し上げます」と頭を下げた。

 山本府議はまた、これまでの事実関係について「補足したいことがございます」と述べ、「報道されている中で正しいところもあれば間違っているところもある。その結果、私のイメージや信用が毀損することになってしまい、府会議員としての活動に支障をきたしています。報道関係者が事務所に来られて普段の活動ができにくくなっています」と批判的に語った。

 中学生とLINEを始めることになった経緯について山本府議は「そもそもなぜ中学生とやったのかということですが。これまで情報収集のためとしていました。これは、昨今私の地元の交野市ではLINEを使ったいじめが起きているという訴えがありました」と述べ、実際に中学生から話を聞くことが目的だったと説明し、実態を把握することが目的がだったとの主張を展開した。その上で山本府議は「しかし、保護者の同意を得ることなく中学生とLINEをしたことは大いに反省しています」と述べた。

 また、テレビ番組の取材を受けて自転車で逃げた映像が放送されたことについて、「逃げたのではありません。当時は維新の会に所属していました。維新の会から取材を受ける許可を得ていなかったので、逃げたのではありません。現在は除団になっているので逃げることはありません」と“逃亡説”を否定した。

 テリー伊藤から「キモい」とテレビ番組で言われ、放送倫理・番組向上機構(BPO)に人権侵害を受けたと申し立てについては「テリー伊藤さんが『こいつキモいもん』と『キモい』と2回言われた。私は公人。批判は当然受けるべきであり、今回のことについて大いに反省もしている。だからと言ってすべての人格を否定するような発言が許されていいのかどうか。(放送した)テレビ局にその意を伝えたが、『謝罪はしない』と言われた。そのためにBPOに人権侵害の手続きをした」と述べた。

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