高橋昌也さん、呼吸不全で急死

 俳優で演出家の高橋昌也さんが16日午後5時55分、呼吸不全のため死去していた。享年83。高橋さんは年末年始も元気に自宅で過ごしていたが、呼吸器系の加療のため訪れた病院で容態が急変し、亡くなった。

 葬儀は本人の遺志により家族葬で既に執り行われた。

 3月には黒柳徹子さん主演舞台の演出を控えていた。

 60年近い付き合いだという黒柳さんは「お正月過ぎに昌也さんから『お雑煮も食べて、感謝、感謝。舞台楽しくやりましょう』と綺麗な字で書いたファックスをいただきましたので、お元気だと思っておりました。16日夕方、たまたま仕事が休みで家にいたら、奥様からのお電話が鳴りました…昌也さんのように、上品な、ユーモアがわかる、美しいことが好きな人はそういないと思います。私達が失ったものは本当に大きいです」などとコメントした。

 高橋さんは東京都生まれ。1953年に劇団俳優座公演「襤褸と宝石」の主役で初舞台を踏み、翌年、小沢昭一らと劇団新人会を設立。その後、劇団四季、文学座、雲を経て、75年に演劇集団円の設立に参加。俳優、演出家として幅広く活躍してきた。

 70年代後半からは演出に力を入れ、87年銀座セゾン劇場の芸術総監督に就任。「幸せの背くらべ」で96年読売演劇大賞演出家賞を受賞した。

 俳優としても映画、テレビで多数の作品に出演し2004年、映画「透光の樹」では日本映画批評家大賞助演男優賞を受賞した。

 私生活では93年に末期食道がんをわずらい食道を全摘出したが、奇跡的に回復していた。99年に38歳下の女性と再婚した。趣味の絵画では個展を開くほどで、画家としても活躍していた。

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