俳優・水谷豊(61)と女優・伊藤蘭(58)夫妻が終戦記念日の15日、東京都江戸川区と江東区に掛かる「旧中川ふれあい橋」で行われた「第15回　旧中川東京大空襲犠牲者慰霊灯籠流し」に参加し、あらためて平和への思いを語った。２人は公開中の映画「少年Ｈ」で、第２次大戦中の神戸で爆撃に遭う家族を演じている。

　「平和」と書いた灯籠を流した水谷は「実際に思いが届きそうな気になりますね。全国の犠牲者の方への慰霊と、自分の中で（戦争への思いが）風化しないようにと誓いました」と真剣な表情で語った。この日は共演した子役の吉岡竜輝(12)、花田優里音(９)も式典に参加していたが、伊藤は「この子供たちに、ずっと笑顔でいてもらいたいですね」と話し、静かに川の流れに乗る灯籠の柔らかい明かりに、平和な未来への夢を託した。

　この日、水谷と伊藤はそろって浴衣姿で登場した。２人はこれまで、プライベートで一緒に浴衣を着て出掛けたことがないそうで、伊藤は「新鮮です。年を重ねてきた渋みがある」と絶賛。これに水谷が「ユタカのユカタがね」とダジャレで照れ隠ししていた。