リオデジャネイロ五輪の日本選手団主将に決まったレスリング女子５３キロ級の吉田沙保里（３３）の壮行会が２日、都内のホテルで行われ、１０９６人が来場した。前人未到の４連覇を目指す吉田を激励しようと、元サッカー女子日本代表の澤穂希さん、競泳金メダリストの北島康介さん、プロ野球元中日の山本昌さん、ボクシング元世界王者の具志堅用高さん、俳優の岩城滉一、とんねるずの木梨憲武ら各界の著名人が集結した。

　乾杯ではアントニオ猪木氏が「元気ですか～！」と登場。「元気があれば夢も目標も手にできる」とゲキを飛ばすと「乾杯」ならぬ「カンショウ（完勝）！」と音頭をとった。

　また、澤さん、北島さんら豪華メンバーが次々とあいさつ。マラソンのカンボジア代表としてリオ五輪出場を決めたお笑いタレントの猫ひろしは余興で登場し「選手村では、優しくして下さい」とお願いした。

　あいさつで吉田は「アテネ、北京、ロンドンの金メダルのようにこの４連覇は簡単じゃない。父ももういない。でも３歳から父に習ったタックル、攻める気持ち、攻めるレスリングで４連覇を目指して頑張りたい」と、今は亡き父栄勝さんとともに戦うことを誓った。