宇良2場所連続ストレート勝ち越し
「大相撲名古屋場所・7日目」(18日、愛知県体育館)
関学大から初めて大相撲入りした東序二段10枚目の宇良(木瀬部屋)が将豊竜(時津風部屋)を右からの肩透かしで破って4連勝とし、5月の夏場所に続いてストレートでの勝ち越しを決めた。
相手の動きをよく見て技を仕掛けていくスピードは抜群だ。中に潜らせないように突っ張ってくる将豊竜の攻めをかいくぐって右を差した宇良は、相手が出てくるところをタイミングよく右からの肩透かし。さらに左手で頭を押さえつけて両手をつかせた。序ノ口だった先場所に続いての4連勝での勝ち越しに「うれしいです」とニッコリ。「これで三段目に上がれるんですか?」と逆質問。大相撲のしきたりでは三段目になれば雪駄(せった)を履くことができる。この勝ち越しで来場所は三段目に昇進することはほぼ確実。一門や部屋によって慣習は異なるものの、新三段目の力士には師匠や兄弟子から雪駄が贈られたり譲られたりする。「できれば新品の雪駄が欲しいです」とリクエストした。
場所も中盤に差しかかり徐々に疲れも出てくるころ。それでも「体調の管理はできているし、しっかり食べてます」とプロのペースにもすっかり順応している。「けっこう調子もいいので、このままスムーズにいけると思います」と残り3番も集中していくかまえだ。後半戦は好調な力士同士での取組が続く。「相手が強い方がボクもやりやすいので」とむしろ歓迎する。どんな決まり手が飛び出すのか、宇良の相撲がますます楽しみになってきた。
