真央決断“カムバック枠”でGP参戦へ

 フィギュアスケートの元世界女王で、1年間の休養を経て競技に復帰する浅田真央(24)=中京大=が、10月下旬に開幕する来季のGPシリーズにエントリーすることが13日、関係者への取材で分かった。出場大会は15日にスイス、ジュネーブで行われる国際スケート連盟(ISU)の会議で決定する。

 想定よりも早く、真央の国際舞台復帰が決まった。先月18日の現役続行を表明した会見では復帰時期について「まだ分からないです」と話し、佐藤信夫コーチも「(12月の)全日本に合わせるのが常とう手段だと思う」と、GP参戦には否定的だった。

 しかし、その後も佐藤コーチのもとで、伝家の宝刀トリプルアクセル(3回転ジャンプ)や、現在、多くのトップ選手が使う1回転ループ-3回転サルコーを含む新たな3連続ジャンプなど本格的な練習を重ね、着実な進展があった模様だ。

 昨年休養した真央は、エントリー規定にある「過去10年の世界選手権で6位以内の実績がある選手の復帰」という“カムバック枠”が適用されると見られる。同枠ではGP出場のための最低点をクリアする必要はなく、上限2大会の出場が認められる。出場試合は15日にスイスで行われるセレクションミーティングで決定する。

 現在はカナダで振り付け師のローリー・ニコル氏とともに7月のアイスショー、そして新シーズンに向けたプログラム作り励んでいると見られる。先月の会見では「以前のようなレベル、去年(自己ベストの216・69点で優勝した)の世界選手権のレベルまで最低でも持って行かないと復帰はできない」と、復帰への高いハードルを設定していた真央が下した決断-。国民的ヒロインはかつてと変わらぬ、いや、かつてよりさらに輝きを増して、戦いのリンクへと舞い戻る。

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