IOC会長、新国立に懸念表明 早期決着を

 【ローザンヌ(スイス)共同】国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は8日、スイスのローザンヌで開いた理事会後に記者会見し、2020年東京五輪のメーンスタジアムとなる新国立競技場の建設問題について「競技場に関する論争が、東京の素晴らしい準備の進展に影を落とすことを望まない」と懸念を表明した。

 新国立競技場は開閉式屋根の設置を大会後に先送りするなど計画の大幅な見直しが検討され、整備費負担でも国と東京都が対立。バッハ会長は「政府は解決策を見つけるだろう。懸念しているのは決定の中身より、むしろスピードだ」と早期決着を求めた。

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