羽生2連覇逃す 冒頭4回転を続けて失敗
「フィギュアスケート世界選手権・男子フリー」(28日、上海)
ショートプログラム(SP)で首位に立ったソチ冬季五輪王者の羽生結弦(20)=ANA=がフリーで175・88点、合計271・08点で2位となり、日本選手初の2連覇はならなかった。
羽生は冒頭の4回転サルコウが回転不足で2回転になり、次の4回転トゥーループは転倒ジャンプとなった。
羽生に続いて演技したSP2位のハビエル・フェルナンデス(スペイン)がフリーで181・16点をマークし、合計273・90点で羽生を抜き、スペイン人選手初の優勝を果たした。
羽生はフェルナンデスの演技後、自らの敗北を認めるようにライバルへ拍手を送った。テレビのインタビューでは「正直、悔しいです。本番では4回転サルコウ、4回転トゥーループの両方を決めることができず、すごい悔しいです。ただ、皆さんの前で特にこのリンクで最後まで滑ることができて良かったのかなと思う」などと話した。
羽生は昨年11月に、今回と同じ会場で行われたグランプリ(GP)シリーズ中国杯のフリー演技直前練習中に閻涵=エン・カン(中国)と衝突し頭部、顎、脚など5カ所を負傷していた。
SP19位の小塚崇彦(26)=トヨタ自動車=はフリー152・54点、合計222・69点で12位。SP23位の無良崇人(24)=HIROTA=はフリー146・81点、合計211・74点で16位だった。