“怪物”逸ノ城がいよいよ幕内へ

 「大相撲秋場所」(14日初日、両国国技館)

 大相撲秋場所の新番付が1日、発表された。

 初場所に幕下15枚目格付け出しから、わずか所要4場所で新入幕を決めた逸ノ城は、「うれしいです。番付表の字も大きくなりました」と笑顔を見せた。入門時から素質の高さを評価する声は多かったが、周囲の予想を上回るスピード出世で、まだマゲを結うことも出来ない。初めて幕内で臨む場所への意気込みを聞かれても「楽しみです。目標はとりあえず勝ち越しです」と臆するところは全く感じられない。

 192センチ、199キロの恵まれた体格、すでに右四つの確固たる形を持っているだけに、すぐに上位に躍進していきそうだ。師匠の湊親方(元前頭湊富士)は立ち合いのスピードを課題に挙げつつも、「希望として2ケタ勝ってほしいが、今の感じなら出来るのではないか」と大きな期待を寄せた。教えたことをすぐに吸収する能力が高く、同じ失敗を繰り返さないことを常に意識しているという。「もちろん頂点を目指してほしい」(湊親方)と、角界の最高峰へ向けて英才教育を施している。

 「今は当たった相手を倒すだけ。自信は持ってます」と、ただならぬ大物感を漂わせた。前頭10枚目だが大勝ちするようなら、終盤戦では上位との対戦が組まれる可能性もある。遠藤、大砂嵐、照ノ富士に続く大相撲の新たな新勢力。どこまで活躍するか、目が離せない存在になりそうだ。

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