稼頭央、日米3000安打にも意欲
「楽天1-5ソフトバンク」(28日、秋田)
楽天の松井稼頭央外野手(39)が日本通算2000安打を達成した。初回の第1打席でソフトバンクの先発・中田から中前安打を放った。続く第2打席も左線二塁打で出て同2001安打とした。
松井稼は試合後、秋田市内のホテルで行われた記者会見に臨み、次なる目標の日米3000安打(現在2616安打)にも「チャレンジしていきたい」などと話した。
会見の内容は以下の通り。
-今の心境は。
「正直、ホッとしました。仙台でも本拠地で達成できなかったので。秋田という場所で。ホームグラウンドですから。そこで達成したい気持ちが強くて。1打席目で出たというのは正直、ホッとしました」
-微妙な滞空時間の当たりだったが。
「どんな形でもいいのでヒットになって欲しいと思っていましたから。当たった時はどうかなと思いましたけど、打球を見ているうちに確信はありました」
-ヒットになった時は。
「1打席目で秋田のファンの皆さんの前で。これほどうれしいことはなかったので」
-準備は難しかったのでは。
「いつも変わらず試合をやると毎日思ってますから。自分の準備としては普段と変わらなかった」
-あと1本というプレッシャーは。
「正直ありましたね。ファンの皆さんの期待も大きさも含め、あれだけの声援をいただけるのは、選手冥利にも尽きますし、ぜひその前で決めたいと思っていたので。ソフトバンクの監督、コーチ、選手、ファンも拍手をいただいて感謝しています」
-残り10本の期間、どのような精神状態だったか。
「10本なんで、ちょっとほど遠いかなと思っていましたし。札幌での3連戦で5本打ちまして。残り5本でコボスタで迎えられる。その時は結構プレッシャーありましたね。3連戦で5本。出る可能性があると思った時にプレッシャーを感じてました」
-そういうプレッシャーとはどのように向き合ったのか。
「最後は1本になったので、開き直りで。もう大丈夫だろうと思い込んでやりましたし、それぐらい開き直れたと思います」
-節目でのヒットは左打席での1打。思い入れは。
「プロに入った時に投手から野手になり、右打席からスイッチになり、決してここまでくるのに自分の力ではこれなかった。皆様のサポートがあり、家族のサポートがあり、ここまでやらせていただいているので。これからは1本ずつ恩返ししていきたい」
-打った後に家族の顔は。
「見えました。ここで打たなかったら家族も大旅行になってしまうので、なるべく早く家族の前で、子どもたちの前で決めたいと思っていたところ、1打席目で達成できた」
-長くトップクラスでこれだけの成績を残せた要因は。
「まずは、自分の体を生んでくれた両親に感謝しないといけないし、ここまでサポートしてくれた家族にも感謝しないといけない。周りの皆さんのおかげで、グラウンドに立たせてもらっている。周りの協力がなければここまで戦ってこれなかったと思うし。周りの方に感謝したいと思います」
-ここまでで印象に残っている打席は。
「印象に残っているのは初打席ですね。一番印象に残っている。これから積み重ねていく大変さを実感として改めて感じましたし、これからも1つ1つ積み重ねていければ」
-この先、選手として目指していくものは。
「年齢も年齢なので、1日、1打席、1年の勝負になってくる。1年でも1日でも長くやって、1本でも多くヒットを積み重ねて行けるように、しっかりと準備をしていきたい」
-日米3000本(現在2616安打)の期待も高まってくる。
「その可能性があるわけですから、チャレンジしていきたいですし、目指していくのであれば、それなりの準備、それなりの体調管理を含め、しっかりとやっていきたいし、目指していきたいと思います」
-楽天で達成した気持ちは。
「楽天から自分を必要としていただいた。いの一番で自分をひつようとしていただいたチームで、自分の2000本。このチームにきて良かったと思いますし、次はこのチームで優勝を目指していきたいと思います」