藤浪がMVP!後輩・森との“名勝負”

賞金のボードをかかげる敢闘賞の(前列左から)阿部、ロペス,清田とMVPの藤浪(後列中央)(撮影・園田高夫)
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 「オールスター・第1戦、全セ8-6全パ」(17日、東京ド)

 全セが16安打の猛攻で逆転勝利。通算成績を76勝80敗10分けとし、圧倒された交流戦の“リベンジ”を果たした。MVPには3回を完全投球で投げ切った阪神の藤浪晋太郎投手(21)が選ばれた。

 藤浪は全セの2番手として四回から登板。最速156キロの直球とカットボールを駆使し、3回をパーフェクトに抑えた。MVPに選出されると、「何とか勝利できてすごい光栄です。ファンの方に一番に楽しんでもらえるようにと思ったのですが、それができて良かったです。勝ち星も付けてもらって、すごくうれしいです」と笑顔を浮かべて話した。

 六回、大阪桐蔭の後輩でかつての女房役・森友哉捕手(19=西武)との対決は、この試合のクライマックスだった。「球場が、真っすぐ投げないといけない雰囲気だったんで、力勝負で…。森さんを抑えられて良かったと思います」と、冗談めかして話した。

 賞金300万円の使い道については「どうしましょうかね…両親にあげます」と親孝行ぶりも披露。「明日もセ・リーグが活躍して勝ってくれると思います!」と締めくくった。

 当初は2イニングの予定が、3イニングを投げ、パに居並ぶ“桐蔭軍団”を、力でねじ伏せた。この日迎えた最初の打者は、先輩の浅村(西武)。154キロ、156キロ、151キロとストレート3球で一ゴロに封じた3イニング目となった六回は、森(西武)、中村(西武)、中田(日本ハム)と、先輩&後輩3人と対決。森を一飛、中村を遊飛、中田を左飛に打ち取り、まとめて退けてみせた。

 その他にも、五回には歴代3位の31試合連続安打を放った秋山(西武)を左飛に打ち取り、第2打席で菅野(巨人)から3ランを放った清田(ロッテ)を高めの直球で三振に斬って取るなど、強力打線に付け入る隙を与えなかった。

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