ホームラン競争初優勝ウォーカー 浴びた大ブーイングに絶妙回答「容赦ねぇな、と。でも、彼らを嫌いにはなれないね」 優勝賞金は今季年俸超えの1億6000万円

 「MLB本塁打競争」(13日、フィラデルフィア)

 カージナルスのジョーダン・ウォーカー外野手が決勝で開催地球団フィリーズのカイル・シュワバー内野手を逆転で破って初優勝を飾った。完全アウェーの逆風の中で最後は6連発という驚異的な追い上げで今季年俸79万9400ドル(約1億2800万円)を上回る100万ドル(約1億6000万円)を手にした。

 15スイングで争った決勝戦は先行のシュワバーが11本の柵越え。開始前から開催地ファンから強烈なブーイングを浴びたウォーカーは13、14スイング目で連発して8本とし、あと3本に迫る。失敗しない限り打ち続けることができるボーナスの15スイング目から驚異の3連発で劇的勝利。最後の6スイングの心境を問われ、「正直、重圧もあったし、観客は僕にブーイングしていた。でも、僕が考えていたのは、力みすぎず、スムーズに振ること。強く振りすぎると打ち損じてしまうからね。それだけを意識していた」と言ってから、打撃投手を務めたコーチに感謝した。

 開催地の観客はフィリーズから出場したシュワバーとハーパー以外の6選手に対し、選手紹介時から大ブーイングを浴びせた。ウォーカーは「フィリー(フィリーズのファン)は容赦ねぇなと思ったよ。マジで」と言って会見場の笑いを誘ってから「でも、あれは特別だと思う。彼らは自分たちの選手を心から愛しているし、それこそホームでプレーする選手が望む姿だと思う。シュワバーやハーパーに対する歓声なんて、あんなに大きいのは聞いたことがない。彼らはしっかり自分の仕事をしていたしね。でも、彼らを嫌いにはなれない。なぜなら、彼らの選手なんだから」と熱く語った。

 劇的勝利。フィールド上で叫びすぎたのだろう。枯れた声での質疑応答。「優勝できたことがどれほどの意味を持つのか、言葉では表せない。たくさんスイングしたし、重圧も大きかったけど、どのラウンドでもとにかく楽しんでいた。子どもの頃から、野球で一番好きだったのはホームランを打つことだった。ホームランを打つためのイベントなんだから、そりゃ楽しいに決まってるよ」。愛嬌たっぷり笑顔を見せた。

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