佐々木麟太郎 マーリンズから8巡目指名 MLBドラフト終え絞られた選択肢 ソフトバンクからドラ1指名、大学残留の可能性も
米大リーグのドラフト会議は12日(日本時間13日)、フィラデルフィアで行われ、スタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(21)はマーリンズから8巡目(全体235位)で指名された。昨秋の日本のドラフト会議でもソフトバンクから1位指名を受けており、今後の選択が注目される。マーリンズとの交渉期限は米東部時間の今月27日午後5時(日本時間28日午前6時)、ソフトバンクとの契約締結期限も今月末となっている。投手と野手の「二刀流」に挑み、オリックスが昨秋6位指名したジョージア大の石川ケニー(22)はレッズに13巡目(全体392位)で指名された。
スタンフォード大の佐々木は三つの選択肢が与えられた。マーリンズか、ソフトバンクか、または大学残留か。猶予は7月末の交渉期限までの約2週間。マネジメント会社の担当者は「決断まで時間がかかる。総合的に判断して、夢に向かってどこが一番成長できるかを考えながら(決断する)」と説明した。決断に至れば、故郷の岩手県内で、自らの言葉で表明する予定だ。
日本時間13日午前2時半ごろ。マネジメント会社によると、地元の岩手県花巻市内でマーリンズから指名された瞬間を見届けた。本人の反応は「一瞬顔がほころんだように見えたが、すぐにきりっとしたような目をした。無口になって、意を決したような印象」だったという。
2023年秋の日本のドラフト会議で上位指名候補だったが、米国の大学への進学を決断。異国の地で、着実な成長を遂げた。1年目の昨季は7本塁打にとどまったが、今季は倍以上の16本をマークした。
6月末に帰国し、7月1、2日にはソフトバンク関係者との面談などに臨み、福岡県筑後市のファーム施設なども見学した。同5日には岩手県花巻市内で小、中学生らとの交流イベントに参加。注目の進路について「楽しみだが、緊張や不安など複雑な思いもある」と胸中を明かしていた。
日本のドラフト1位指名選手の契約金は出来高を含め最大1億5000万円となっている。これに対して、米国では大学2年生の8巡目の相場は20万~25万ドル(約3200万~4000万円)とされている。
大学には休学制度もあるため、現役引退後に再び通うこともできる。佐々木にとって、プロ入りは幼い頃からの夢。契約に向けての手応えに、ピリエル副社長は「楽観的に捉えている」と話した。決断の時は迫っている。
◆佐々木 麟太郎(ささき・りんたろう)2005年4月18日生まれ。21歳。岩手県出身。184センチ、113キロ。右投げ左打ち、内野手。幼少期から野球を始め、江釣子小1年から江釣子ジュニアスポーツ少年団に所属。江釣子中時代は、金ケ崎リトルシニアでプレーした。花巻東では1年春からベンチ入りした。高校通算140本塁打。
◆マイアミ・マーリンズ 1993年の球団拡張で「フロリダ・マーリンズ」としてナ・リーグに加入し、ワールドシリーズは97、2003年に制覇した。ともにワイルドカードからの栄冠だった。12年に現チーム名に変わった。マイアミ中心部にある本拠地ローンデポ・パークは23、26年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)メイン会場として知られる。過去にイチロー、田沢純一が所属。昨年は79勝83敗で東地区3位。
