先発登板を知らされたのは開始4時間半前 昨季ド軍V立役者クライン緊急発進で2回無失点「ゼロを積み重ねることだけを考えた」昨季最大の弱点がリーグ3位の安定感
「エンゼルス0-6ドジャース」(15日、アナハイム)
ドジャースが先発スネルの緊急登板回避のアクシデントを乗り越え、救援投手8人のリレーでエンゼルス打線を完封。投手陣の奮投にこたえるかのように四回にパヘスが10号先制3ランを放てば、次打者マンシーが12号ソロで2者連発。六回にはT・ヘルナンデスにも24戦ぶり5号が飛び出し、3連勝を飾った。
試合後のクラブハウス。報道陣に囲まれたのは、先発のマウンドを託されたクラインだ。この日のスクランブル発進を知らされたのは球場入り後の午後2時すぎ。プレーボール4時間半前だ。
初回はトラウトを二ゴロに斬るなど三者凡退。二回は2者連続三振を奪った後に死球と左前打で得点圏に走者を背負ったが、付け入るスキを与えず、ゼロを並べた。
クラインの好投に感化されたかのように2番手以降も安定した投球を続けた。
「ゼロが続いているの見ることでみんなが肩の力を抜くことができたと思う。そして、打線が僕たちを助けてくれたのも良かった」。
昨年5月にマリナーズのメジャー40人枠を外され、事実上の戦力外扱いとなった後、トレードでドジャースへ移籍。メジャー昇格とマイナー降格を繰り返しながらも14登板、防御率2・35の成績を残した。ポストシーズンはリーグ優勝決定シリーズまではメンバー外だったが、家庭の事情で離脱を強いられたベシアに代わってワールドシリーズのメンバー入り。延長十八回の死闘を制した第3戦では、タイブレークの延長十五回から4イニング無失点快投で勝利の立役者に。一躍、時の人となった。
今季は開幕からベンチ入り。さまざまなシチュエーションで起用され、この日を含めて13登板、防御率2・45の成績を残している。
「みんなで一緒に戦っているという気持ちで投げている。僕たちが抑えてリズムをつくれば、味方打線に得点のチャンスが生まれる。それによって僕たちも楽になる。とにかく、ゼロを積み重ねることだけを考えて投げている」。
昨季はチーム最大の弱点と言われ続けてきたブルペン陣。守護神ディアスをけがで欠きながら今季45試合終了時の防御率は3・35で、ブレーブス、マーリンズに続き、ナ・リーグ3位につけている。クラインの存在感は登板ごとに大きくなっている。
