山本由伸は「エース」大谷先輩から最大級の褒め言葉 200K到達6回0封12勝 開幕からただ1人ローテ守ってナ西地区V
「ダイヤモンドバックス0-8ドジャース」(25日、フェニックス)
ドジャースが大勝し、ナ・リーグ西地区4連覇を果たした。先発の山本由伸投手(27)は6回4安打無失点で12勝目(8敗)を挙げた。投手陣で唯一、開幕からローテを守った右腕は、大谷から「チームのエース」と称賛された。
マウンド上では冷静だった表情は終始、緩み続けた。今年初のシャンパンファイト。「たくさん働けた分、最高ですね」。美酒を浴び続けた山本が声を弾ませた。
地区優勝へマジック「1」で迎えた一戦で先発マウンドへ。メジャー2年目の進化を見せた。今季は3度対戦して0勝1敗、防御率2・84だったダイヤモンドバックス打線に対して、変化球主体で攻めた。初回からスプリットで2三振を奪取。その後も変化球主体でゴロアウトを量産した。
7三振を奪い、日本投手では史上7人目のシーズン200奪三振にも到達。「落ち着いて試合に入れたと思いますし、点差が離れた後もしっかり集中して投げられた。いい投球だったと思います」。納得の94球だった。
メジャー1年目の昨季は6月に右肩腱板(けんばん)損傷で約3カ月離脱したが、今季は開幕から唯一、先発ローテを守った。30試合に登板して12勝8敗、防御率2・49はリーグ2位だ。6日のオリオールズ戦では九回2死まで無安打無得点投球を展開するなど力を発揮した。
大谷も活躍に目を細める。「1年間ローテーションを1人だけ守って、フルシーズンで投げてくれた。本当にチームのエースだと思っています」と最大級の賛辞を贈った。
右腕は謙遜しながらも、前を向いた。「(佐々木)朗希も戻ってきましたし、翔平さんも安定して素晴らしいので。僕も負けずにしっかり仕事できるように、チームの勝利に貢献できるように頑張りたい」。2年連続のポストシーズンへ向けて、最高の形でレギュラーシーズンを終えた。





