大谷翔平 トップ並んだ53号 球団95年ぶり140得点 ドジャース逆転4連勝でM3

 6回、53号ソロを放つ大谷(ロサンゼルス・ドジャース提供)
 6回、53号ソロを放つ大谷(ロサンゼルス・ドジャース提供)
 山本(右)と勝利を喜ぶドジャース・大谷(共同)
3枚

 「ドジャース7-5ジャイアンツ」(20日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)はロサンゼルスでのジャイアンツ戦に「1番・指名打者」で出場し、5-4の六回に2試合連続本塁打となる53号ソロを放った。本塁打王争いでトップのシュワバー(フィリーズ)に並んだ。また、球団歴代単独4位の141得点を記録。140得点以上は1930年のハーマン以来95年ぶりとなった。チームは逆転勝利で4連勝を飾り、地区優勝マジックを3に減らした。

 逆方向に描いた放物線は絶好調の証しだ。5-4の六回。大谷がカウント2-2から外角高め、99・9マイル(約160・8キロ)の剛速球を左中間席へ運んだ。超満員5万3251人が詰まった本拠地が大きくどよめく。マウンド上の剛腕ペゲロは打球の行方を確認することなく、うなだれた。

 今季11度目となる2試合連発。今季限りで現役を退くカーショーが本拠地公式戦最後のマウンドに立った前日19日は逆転3ランを左翼席へたたき込んだ。「素晴らしい打撃をしている」。試合後の会見で絶賛したロバーツ監督は「彼には広角に打球を飛ばせる力がある。実に危険な存在だ。特に逆方向に打ち始めると手がつけられない」とさらなる爆発を“予言”した。

 移籍1年目の昨季に樹立した自己&球団最多記録にあと1本と迫る53号ソロ。本塁打王争いは15日にシュワバーに4本差をつけられたが、直近5戦4発で、5日後にあっという間に追い付いた。

 3年連続の本塁打王を視界に捉えている大谷。指揮官は「本塁打王は素晴らしいことだが、それは良い打席を重ねた結果の副産物でしかない。彼は勝利のために打席に立ち、必要な時はしっかり四球を選ぶことができる」と話した。その言葉を証明するかのように、大谷は1点を追う四回の打席では四球で出塁し、後続の適時打で同点のホームを踏んだ。

 この日は七回2死二塁からの申告敬遠と合わせて3度出塁して2得点。シーズン141得点で、球団では1930年のベーブ・ハーマン(143得点)以来、95年ぶりに140得点超えを達成した。

 チームは4点ビハインドから逆転勝利で4連勝。4年連続地区優勝へのマジックナンバーを3に減らした。残り7試合。エンゼルス時代に求め続けた“ヒリヒリ感”を楽しみながら、大谷が勝利のために打って、投げる。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス