大谷翔平 復調気配の2戦連続マルチ ロバーツ監督「(打線全体に)回復の兆しが見えてきた」

 試合後の会見を行うロバーツ監督(撮影・小林信行)
 パイレーツに勝利しチームメートを迎える際、T・ヘルナンデス(奥)に飛びつかれるドジャース・大谷(共同)
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 「ドジャース9-2パイレーツ」(27日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)がパイレーツ戦に「1番・DH」で出場し、4打数2安打1四球、1得点。先発投手が右肩故障で緊急降板するというアクシデントを乗り越え、今季初の2戦連続マルチ安打でチームの連勝に貢献した。

 今季自己最速182キロの弾丸ライナーが右翼線を破った。4万9512人で埋まった本拠地の熱狂が渦巻く中、大谷は滑り込むことなく二塁に達した。塁上から、仲間たちが歓声を上げる三塁側ベンチに向かって笑う。両手を上げて腰をひねるヒップロックと“デコルテ・ポーズ”。恒例の儀式で喜びを表現した。

 まさかの連続だった。初回、先発のグラスノーが2死から連続本塁打を浴びて2点を失った。メジャー10年目で昨季はエース級の働きを見せたベテランは、二回の投球練習中に右肩に違和感。17球で緊急降板した。IL(負傷者リスト)入りの可能性もあるアクシデントに、打線が奮起した。

 初回は大谷の四球を足掛かりに2本の適時打で一挙4点を奪い、逆転に成功した。続く二回は1死一塁から大谷の痛烈な二塁打で好機を拡大し、ベッツの犠飛でリードを3点に広げた。

 前夜に今季初の3長打を記録した大谷は、七回の打席で右前打を放って今季初の2戦連続マルチ安打。今季チーム最多14安打で9点を奪う大勝劇に貢献した。

 第1子誕生直後の4試合は16打数2安打(打率・125)と精彩を欠いたが、直近2戦は9打数5安打。試合後のロバーツ監督は「翔平が調子を取り戻し、中軸につながっている。(打線全体に)回復の兆しが見えてきたと思う」と満足顔だ。前日の試合後に自身の3安打を「いいきっかけ」と話していた大谷。チームとともに上昇気流に乗る。

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