ドジャース 際立つロバーツ監督の言葉力 「ニトロゾーン」で野球理論を分かりやすく 時にユーモア交え「あと数日だな」

 大谷翔平選手が新天地・ドジャースで開幕を迎え、約2カ月が過ぎた。ベッツ、フリーマンなどMVPを獲得した選手だけでなく、デーブ・ロバーツ監督の言葉にも大きな注目が集まっている。

 現地時間6日のマーリンズ戦で大谷が11号を放った際、指揮官はこう表現した。「彼がとらえている打球のすべてがニトロゾーン(高打率のコース)だ。ニトロゾーンではない球、今日の最後の打席で言えば、カウント3-1から低めの変化球(判定はストライク)を見送り、次も低めの球を見て出塁していた。相手がそこに投げてこなかったら彼は四球を選ぶし、そこに来たらぶっ飛ばす用意ができている。今の彼はストライクゾーンのコントロールができている」。日本で言い換えれば「ボール球を振らない」なのだろうが意味合いが違ってくる。

 「ボール球を振るな」であれば打者から積極性を奪う。それを「ニトロゾーン」という表現に置き換え、報道陣、そしてファンに打者理論を分かりやすく伝える。時には厳しめの言葉を発するものの、それは選手に対しての愛を感じさせるものが多い。

 一方で大谷からプレゼントされたポルシェのミニカーを持って会見に乱入したり、自身が持っていた日本生まれの選手による球団最多本塁打記録が抜かれようとすると「持ってあと数日だな」とユーモアたっぷりに明かして笑いを誘う。大谷がセーフティーバントを繰り出した際は「2点」と評してメディアを驚かせつつ「結果は10点」と語ったロバーツ監督。現地中継局によってSNSに投稿される会見の様子は大きな注目を集めている。

 2016年からドジャースの指揮を執る51歳の指揮官。8年間で7度の地区優勝、ワールドシリーズ制覇も果たした。ベッツ&フリーマンらスター選手が並ぶ中でもチームをまとめあげ、今季もナ・リーグ西地区首位を独走中。強さの秘けつはロバーツ監督の言葉力かもしれない。

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