山本由伸 いよいよ交渉解禁 ポスティング申請完了!総額2億ドル確実視の大谷超え大争奪戦へ

 オリックスは21日、山本由伸投手(25)のポスティングシステムによる米大リーグ移籍への申請が完了し、同機構に受理されたと発表。米東部時間21日午前8時(日本時間21日午後10時)からメジャー全30球団との交渉が始まった。交渉期間は45日間で期限は、同24年1月4日午後5時(同1月5日午前7時)。ヤンキースやメッツなど10球団以上が興味を示し、エンゼルスからFAになった大谷を超える激しい争奪戦も予想されている。

 3年連続4冠を達成した日本最強右腕をめぐる交渉が始まった。メジャー関係者によると、移籍先として有力視されているのはヤンキースとメッツのニューヨークに拠点を置く2球団だ。前者はキャッシュマンGM自ら来日して山本を視察。後者は潤沢な資金で昨オフに5年7500万ドル(約112億5000万円)で合意した千賀に続く2人目の日本投手の獲得を目指す。

 米報道を総合すると、NYの2チームのほか、西海岸のドジャースとジャイアンツ、中西部に位置するカブス、カージナルス、ツインズの3球団、さらには、東海岸のレッドソックスや南部の今季王者・レンジャーズやダイヤモンドバックスなども興味を示しているという。

 今オフの先発投手の需要は例年以上に高く、大型契約続出は必至。現にフィリーズは今季12勝のノラと7年総額1億7200万ドル(約258億円)で再契約し、山本の獲得にも動くと言われている。

 25歳の若さも大きな利点。米スポーツサイトのアスレチックは「この年齢の投手がどのような形であれ、FAになるのはまれであり、獲得した球団は今後10年間、先発の柱を手にすることになる」と、評価はうなぎのぼりだ。

 大谷以上の競争率とみられる山本争奪戦。MLB情報サイトのトレード・ルーマーズは、山本の契約を12年2億2500万ドル(約337億5000万円)と予想。総額2億ドル(約300億円)が確実視されており、田中将大が14年オフにヤンキースと合意した7年1億5500万ドル(約232億5000万円)の日本投手最大契約を更新する可能性は高い。

 ◆ポスティングシステム 日本プロ野球から海外FA権を取得する前に米大リーグに移籍する制度。日本球団への譲渡金は選手が契約で保証される額により変動する。メジャー契約の場合、保証額のうち2500万ドルまでの部分の20%、2500万ドルを超えて5000万ドルまでの部分の17・5%、5000万ドルを超えた額の15%の合計となる。契約期間内に獲得した出来高払いの額からは15%が追加で支払われる。マイナー契約での譲渡金は契約金の25%。

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