沢村拓一にMLB3球団以上が興味 メジャー契約オファーなければ日本球界復帰

 9月にレッドソックスを自由契約になった沢村拓一投手(34)にメジャー3球団以上が獲得の動きを見せていることが5日(日本時間6日)、分かった。メジャー関係者によると、現時点で正式なオファーはなく、メジャー契約でない場合は3年ぶりの日本球界復帰の可能性があるという。

 20年オフにロッテから海外FA権を行使してレッドソックスと2年契約を結んだ沢村。2年目の今季はリリーフで49試合に登板して1勝1敗、3ホールド、防御率3・73。最速158キロの直球とスプリット、スライダーの変化球を武器に7月下旬まで防御率2点台をキープしていた。しかし、最後の15登板は防御率6・46と安定感を欠き、8月29日にメジャー40人枠から外され、同31日に3Aウースターに降格。9月11日にレッドソックスが同投手の自由契約を発表し、FAとなった。

 メジャー関係者は「3球団以上がサワムラに興味を持っているが、正式なオファーはまだ出ていない」とした上で「メジャー契約以外は受け入れる考えはなく、満足のいく条件でなければ、日本球団に軸足を移すようだ」と、現時点でマイナー契約での米球界残留は選択肢にないとみられる。

 沢村は自由契約になった後、自身のインスタグラムを更新し、レッドソックスやファンへの感謝の気持ちとともに「自らが自由契約になる事を希望してFAになってから、自分を支えてくれている方達と話し合いをして来ましたが、ここで僕自身の2022年シーズンを終える決断をした事をご報告します。獲得に動いてくれたチームもあった中でのこの決断はとてもタフなものでしたが、自分にとってベストな選択をしたと思っています」(原文ママ)などとつづった。

 沢村は佐野日大-中央大をへて2010年ドラフト1位で巨人に入団。20年9月にトレードでロッテに移籍した。NPB9年の通算成績は352試合(先発91試合)、48勝52敗75セーブ、64ホールド、防御率2・77。メジャー通算成績は104試合、6勝2敗、13ホールド、防御率3・39。

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