大谷 1安打も自己最多タイ4三振 チームは延長勝利で連敗阻止
「マリナーズ3-4エンゼルス」(5日、シアトル)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・指名打者」で出場し、5打数1安打だった。八回に内野安打を記録したが、自己ワーストタイの4三振で打率を・257とした。前日の1試合2本塁打でイチローと並ぶ日本選手歴代2位のメジャー通算117本塁打。2戦連発を期待されたが、イチロー超えは次戦に持ち越された。チームは延長十回、競り勝って連敗を2で止めた。
1-0の八回1死一塁。大谷はワンボールから2番手右腕スワンソンが投じた外角低めのスプリットに反応。打ち損じた当たりはボテボテのゴロとなり、快足を飛ばし、一塁を駆け抜けた。
思い描いた打球ではなかったが、結果は安打。一塁上の大谷は今年のオールスター戦で同じア・リーグのメンバーとして戦ったフランスから言葉を掛けられ、笑顔を見せた。
この日は悔しい打席が続いた。マリナーズの先発、レイに最初の3打席はいずれも空振り三振。昨季のサイ・ヤング賞左腕の外角高めの直球と外角低めに逃げるスライダーに苦しめられた。1点を勝ち越した直後の延長十回の打席では抑えのセワルドのスライダーにバットが空を切った。1試合4三振は昨年7月17日の同カード以来となる自己ワースト記録だ。
試合はエンゼルスが初回2死から好調レンヒーフォの二塁打を放ち、今季初めて4番に入ったアデルが詰まりながらも左前へ落として1点を先制し、八回にはスタッシの2ランで差を広げた。投げては先発サンドバルが6四死球と制球に苦しみながらも粘りの投球で5回1/3を無失点に抑えたが、3点リードの九回に抑えで起用された38歳右腕チャベスが2本の適時打を浴びて追いつかれる。タイブレーク制の延長十回無死二塁から犠打と犠飛で1点を奪って逃げ切った。