エンゼルス・大谷 圧巻2発 イチローに並んだ!日本選手2位のメジャー通算117号

 1回、先制の23号ソロを放つエンゼルス・大谷(共同)
 1回に先制の23号ソロを放ち、ベンチでタッチを交わすエンゼルス・大谷(共同)
2枚

 「エンゼルス7-8アスレチックス」(4日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が2本塁打を放ってメジャー通算117号とし、日本人大リーガーでは松井秀喜(ヤンキースなど)の175本に次いで、イチロー(マリナーズなど)と並ぶ2位となった。「2番・指名打者」で出場し、一回に4試合ぶりとなる今季23号の先制ソロ。七回にもソロ本塁打を打って、メジャー19年のイチローの数字に5年目で到達した。

 飛距離123メートルの打球が左中間フェンスを越えた。初回1死。球宴右腕ブラックバーンが投げた151キロ外角直球を大谷の漆黒のバットが完璧にとらえた。中堅から左方向への打球は好調の証し。23号先制弾で地元ファンを熱狂させたが、ベンチに戻った大谷に笑顔はなく、カウボーイハットをかぶる儀式も行わなかった。

 前夜の試合に投打同時出場。六回途中3失点で7敗目を喫し、打席では無安打に終わった。七回の打席前に右前腕部のけいれんが起こり、代打を送られた。ナイター明けのデーゲーム。ネビン監督代行は「昨日は大事を取った。彼と話をしたが、状態はいいので出場したいということだった」とこの日のスタメン起用の理由を説明した。

 その言葉を証明するかのように五回の打席で中前打を放った大谷は3点を追う七回には右越え24号ソロを放つ。6月21日のロイヤルズ戦以来、今季5度目の1試合2本塁打。日本選手歴代2位のメジャー通算117本目のホームランで敬愛するイチローに並んでみせた。ただ、ベンチに戻った大谷は仲間たちから祝福されたが、ここでも表情は硬いままだった。

 試合は2点リードの三回に味方先発が6失点を喫して逆転を許す。エ軍は球団最多タイの7本塁打で追い上げたが、1点届かず。7本塁打での敗戦は初めての屈辱。借金は今季ワーストの17に膨らんだ。

 チームはトレード期限の2日に先発投手のシンダーガードと抑えのイグレシアス、有望外野手マーシュの主力3選手を放出し、有望マイナー3選手などを獲得。来季以降を見据えた“再建モード”にシフトチェンジした。

 「そういう意味でのモチベーションは難しいと思いますけど、個人的にもやらなきゃいけないことはたくさんありますし、まだまだ続いていく野球人生なので、1試合1試合集中してどんな状況でもやれることをやりたいなと思います」

 大谷がそう話したのは前日の試合後だ。1点差に迫った九回2死一塁の第5打席は初球を打って遊飛に倒れ、最後の打者となった。しかし、有言実行の猛打賞だったことは間違いない。

 ◆際立つ広角&ハイペース 大谷がイチロー、松井と比べても際立つのが、広角ぶりとハイペースだ。3人のアーチはイチローが右方向へ97%、松井が85%と引っ張りが目立つのに対し、大谷は右52%。中堅23%、左25%と満遍なく飛ばす。

 算出ペースはどうか。メジャー19年で3089安打のイチローは本塁打に関しては少しずつ積み上げた。松井の117号は7年目の810試合目だった。大谷は5年目で、投手のみの出場を除き511試合目。長距離ヒッター松井を上回り、外国勢にも引けを取らないパワーだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス