大谷、今季初4番で4号含む2安打 打って走って3得点 チームは6連勝で首位堅守
「ホワイトソックス1-5エンゼルス」(29日、シカゴ)
エンゼルスの大谷翔平投手(27)が「4番・指名打者」で出場し、初回に11戦ぶり4号ソロを放つなど、5打数2安打1打点、3得点、1盗塁。2戦連続、今季6度目のマルチ安打で打率を・247とした。チームは6連勝で貯金を4年ぶりの7に伸ばし、ア・リーグ西地区の首位の座を守った。
前日のガーディアンズ戦で今季初の完全休養。鼻の下に無精ひげを生やし、今季初めて4番で起用された大谷がエース右腕ジオリトの失投を完璧にとらえた。初回。カウント3-1から真ん中高め150キロを中堅左へ。打球速度174キロ、飛距離128メートル。16日のレンジャーズ戦以来、11戦47打席ぶりの4号ソロを記録した。
ホームインすると、空を見上げて両手小さく広げるパフォーマンス。ベンチの中では今季から始まった白いカウボーイハットをかぶる儀式で仲間たちから祝福され、笑顔を見せた。
四回は先頭で中飛。カウント2-2から真ん中低めのスライダーを打ち上げた。六回1死1塁の第3打席は二ゴロで一塁に残った後、5番レンドンの右中間二塁打で生還した。
技ありの一打は八回だ。カウント1-2から3番手左腕スーサの外角低めに逃げるスライダーにバットの伸ばし、最後は右手一本になりながら中前へ落とした。2戦連続マルチ安打。塁上で一塁手アブレイユに言葉を掛けられ、満面笑みを浮かべた大谷は6番ウォルシュの打席で今季4盗塁目となる二盗を成功させると、捕手の悪送球の間に三進。右中間への当たりで楽々と生還し、貴重な4点目のホームを踏んだ。
4点リードの九回2死一、二塁の好機は新人左腕セベリーノに見逃し三振。カウント1-2から見送った外角156キロ直球をストライクと判定された。
エンゼルスは先発予定だったシンダーガードが体調不良のために登板回避。中継ぎ右腕ハーゲットをオープナーとして緊急登板させ、初回に1点を失ったが、二回以降は無失点。6人の継投で逃げ切り、今季初の6連勝を飾った。
25日から大谷に代わって1番で起用されているウォードは初回に5号先頭弾を含む3安打2打点。5戦連続安打で打率を・404、OPSを1・347とした。


