大リーグ3選手コロナ感染懸念で出場拒否 リークは報酬6億円放棄

 米大リーグ、ダイヤモンドバックスのマイク・リーク投手(32)とナショナルズのライアン・ジマーマン内野手(35)、ジョー・ロス投手(27)の3選手が新型コロナウイルスの感染を懸念して出場拒否の権利を行使する、と29日(日本時間30日)、米スポーツ専門局ESPN(電子版)が伝えた。

 米大リーグはウイルス感染拡大のため、約4カ月遅れの7月23日に開幕。調整期間となるサマーキャンプは7月1日が選手の集合日となっている。

 ESPNによると、出場辞退第1号選手となったリークについて代理人のダニー・ホーウィッツ氏が声明を発表。「(新型コロナウイルスの)世界的流行の間、マイクと家族は今季プレーすることについて何度も話し合いました」「マイクにとって簡単な決断ではありませんでした」などとつづった。

 今季年俸1500万ドル(約16億1000万円)のリークは60試合制で保証されている報酬約550万ドル(約6億円)を放棄。来季の契約1800万ドル(約19億4000万円)は球団に選択権があり、行使しない場合はバイアウト(買取り)として500万ドル(約5億4000万円)が選手に支払われることになっている。

 ダイヤモンドバックスは2人の有望マイナー選手、ブラジル出身の日系3世、ボー・タカハシ投手(23)とバハマ出身のクリスチャン・ロビンソン外野手(19)が新型コロナウイルス感染拡大による渡航規制でチームに合流できないという。

 ナショナルズ一筋15年のベテランで、生後3週間の新生児を含む3児の父でもあるジマーマンは代理人事務所CAAを通じて声明を発表。「3人の幼い子供と母親が高いリスクにさらされることを考慮し、2020年シーズンに参加しないことを決めました」と説明した。

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