吉沢亮の表情、思い出す… 【ばけばけ】小道具の“実物”大阪で公開中 錦織の虫籠秘話も

「『ばけばけ』セット公開~本物を丸ごと展示~」と題して、連続テレビ小説『ばけばけ』(NHK)のセット&小道具が、「NHK大阪放送局」(大阪市中央区)1階アトリウムにて期間限定で展示されている。今回のテーマは「没入感」。どの展示も、ドラマの世界にどっぷりと浸かれる内容となっており、『ばけばけ』ファンなら必見だ。

■ ほぼ完全再現!長屋セットの「芸の細かさ」は圧巻一番の目玉は、主人公・トキ(��石あかり)が幼少期からヘブンと結婚するまでの間、松野家の家族とともに暮らし、『ばけばけ』のなかで最も多くの回で登場した「天国町」の長屋のセットだ。

今回の展示では、実際に撮影で使用されたセットをほぼ完全再現。セット・大道具・小道具の微に入り細を穿つ意匠に驚く。役を演じていた俳優たちはさぞ物語の世界に没入できたことだろう。

また、ドラマに登場した、ほぼすべてのセットの図面とイメージスケッチも展示されており、美術スタッフ渾身の仕事ぶりが実感できる。ちなみに朝ドラ関連のイベントでここまでの枚数の図面を展示したのは、初めてのことだという。

『ばけばけ』全25週の台本の展示も目を引く。本作の台本は小泉八雲の著書の書影からデザインされており、25冊全て異なる装本となっている。これは俳優陣も、毎週台本を受け取るのが楽しみだったのではないだろうか。

セットや大道具・小道具の丹念もさることながら、本作のスタッフが台本にまで趣向を凝らし、演者がベスト・パフォーマンスを発揮できるように工夫していたことがうかがい知れる。

■ 吉沢亮演じる、錦織の思い蘇る「小道具」たちさらに、トキ、ヘブン(トミー・バストウ)、錦織(吉沢亮)が実際に着ていた衣装や、物語の中で重要な意味を持つ、人物ゆかりの小道具も展示されている。

小道具展示のなかでは、ヘブンが松江に魅せられて書き上げた『日本滞在記』の瀟洒(しょうしゃ)な装丁に目を奪われる。と同時に、錦織が自身について書かれた一節「He is my only close friend with whom I share literary tastes.(文学的にも気が合う唯一の親友である)」を、嬉しそうに何度も暗誦していた姿が浮かんでくる。

そして、ヘブンの次の執筆テーマのために調達したものの、ヘブンの熊本行きの真意を立ち聞きしてしまった錦織が、それ以上踏み込むことはできず、家の入り口にそっと置いていった舟形の虫籠。

この虫籠は、小泉八雲が愛用し、「小泉八雲記念館」(島根県松江市)に収蔵されているものを参考に、美術スタッフが作成したのだという。その見事な再現度を、ぜひ公式サイトに掲載された本物の写真と見比べていただきたい。

ヘブン邸の前に虫籠を置いてきたときの錦織の心情を、吉沢亮はこう分析している。

「単純に友だちとして隣にいたいという気持ちも大きくなっていたと思うので、突然熊本に行くと聞いた時はもう意味がわからなかったでしょう。パニックというか、悲しいどうこう以前の感覚だったと思います」。

本来虫嫌いの錦織が、ヘブンのために鈴虫を探し、虫籠に入れて贈るエピソードは、ドラマ・オリジナルストーリー。二人の友情の証であり、また別れの象徴でもあるという重要な虫籠だけに、美術スタッフの並々ならぬこだわりが感じられる。

■ 実は第1話にも…「その後」の想像ふくらむ展示の仕方も粋である。錦織がヘブンのために探してきた資料のページを開いた上に、虫籠が置かれている。

「熊本に行ってからもヘブンは時折、錦織に思いを馳せながら虫籠と、これらの本を手に取って眺めていたのではないか」と思わせてくれる。ちなみにこの虫籠は第1話の冒頭、トキがヘブンに怪談を語るシーンにも登場しており、ヘブンはこの虫籠をずっと大事にしていたことがわかる。

「『ばけばけ』セット公開~本物を丸ごと展示~」は、2月20日~3月1日まで開催。イベント期間中には、制作統括・橋爪國臣さんをはじめとした、制作スタッフのミニ講演会を予定する。また、土日祝日には、デザイナーによるセットの解説もおこなわれる。

取材・文/佐野華英 写真/Lmaga.jp編集部

(Lmaga.jp)

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