浮世絵の世界に没入できる「デジタル浮世絵展」が大阪で開幕……写楽はどこ?「べらぼう」的見どころを解説

数々の浮世絵をプロデュースした蔦屋重三郎の生涯を、横浜流星主演で描いた、2025年のNHK大河ドラマ『べらぼう』。このドラマに登場した、葛飾北斎や喜多川歌麿、東洲斎写楽などの浮世絵を、デジタル技術で立体化した展覧会『動き出す浮世絵展OSAKA』が、1月17日から大阪・梅田の商業施設「グランフロント大阪北館」(大阪市北区)で始まった。ドラマに出てきた作品も含めた「浮世絵」の世界に、最新技術によって没入できる。

■ デジタルアートだから実現…浮世絵師が「夢のコラボ」これまでもさまざまな絵画を題材に「イマーシブシアター」を発表してきた、デジタルクリエイティブカンパニー「一旗」(代表:東山武明)が企画する未来形の展覧会。

先の3人の絵師に加えて、歌川広重や歌川国芳など、世界的な浮世絵師の作品300点以上を、テーマごとにコラージュして映像化。海がテーマの「藍 JAPAN BLUE」や、名所絵を集めた「眺 GREAT VIEW」など7本の作品を、繰り返し鑑賞することができる。

たとえば、「藍 JAPAN BLUE」は、北斎が描いた波の間を、国芳の鯨が泳ぎ回るという、夢のようなコラボがあり、「彩 COLORFUL」では、広重などが描いた花鳥風月の絵を、リアルな写真や映像と重ねるという試みが。

ラストの「雅 ELEGANCE」は、富士山型の立体スクリーンに、北斎の『冨嶽三十六景』のさまざまな富士の絵をプロジェクションマッピング。さらにその周りを、大量の美人画や役者絵、動植物の絵が賑わせるという、観る角度を変えてリピートしたくなる大作だ。

■ 『べらぼう』視聴者、胸アツ!見どころ解説そして『べらぼう』を観た人なら、エントランスに展示された、各絵師の解説を見た時点でニヤニヤしてしまうはず。歌麿の解説では、蔦屋重三郎とのやり取りの数々を思い出すし、写楽の正体にまつわる解説では「本当はチーム蔦重の作品なのに・・・」と、思わず史実とドラマを混同してしまう。

北斎の『冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏』が、波音とともに動いている姿を見ると、重三郎が北斎に「音」を手がかりに描くという助言をしたことを思い出し、「これが到達点か・・・」と勝手に感慨にふけることだろう。

■ 写楽絵はどこ?蔦重こだわりの歌麿作品もまた、歌麿の『ポッピンを吹く娘』『寛政の三美人』などの美人画も、「麗 BEAUTIFUL」で数多く登場。目のまたたきや手の動きなどが付くと、その表情の意味するところがより深く伝わる気持ちとなる。

会場では、復刻版も含めた実際の浮世絵も展示しており、そのなかには『べらぼう』に出てきた『歌撰恋之部 物思恋』も。重三郎がこだわった頭の生えぎわの細やかな彫りと、人物が浮き上がって見える雲母摺の効果を、その目で確認できるチャンスだ。

視覚的な楽しみだけでなく、テーマに合わせた多彩な音楽や、香りの演出などもあり、まさに五感で楽しめる空間となっている。場内は写真・動画撮影がOKだが、一部の部屋は鏡を設置して、より工夫を凝らした撮影が楽しめる。浮世絵の知識を学びながら、最新のアートの技術も体験できる、さまざまな刺激を感じられる一時となるだろう。

『べらぼう』で浮世絵に興味が出た人も、会社帰りでも楽しめるエンタメを求めている人もぜひ。ちなみに写楽は見つける難易度がちょっと高いので、「写楽を探せ!」も挑戦してみて。

また、会場隣接の「CAFE Lab.」では、「浮世絵ラテ」(990円)や「HOKUSAI BLUE ソーダ」(1320円)などのコラボメニューを販売している。

『動き出す浮世絵展 OSAKA』は、「グランフロント大阪」北館1階の「ナレッジキャピタル イベントラボ」にて、1月17日~3月14日まで開催。時間は10時~20時(最終入場は30分前)で、期間中は無休。料金は、大人2300円、大学・高校・専門学校生1600円、子ども(4歳以上中学生以下)1000円。障がい者は、大人1200円、子ども500円。着物を着用した来場者は各100円引。詳しくは、公式サイトにて。

取材・文/吉永美和子 写真/Lmaga.jp編集部

(Lmaga.jp)

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