「クセ強い…」尼崎 塚口サンサン劇場による「超アナログ万博」オリジナルスタンプラリーも!
「映画館自体も来る人も、クセ強い」「変わってる(褒め言葉)」など、関西はもとより全国の映画ファンにその名を轟かせている映画館「塚口サンサン劇場」(兵庫県・尼崎市)。そんな同館で、『大阪・関西万博』にあやかった企画『SUNSUN EXPO』が1月18日まで開催されている。
アニメやインド映画の世界に入り込んで、紙吹雪やクラッカーなどで応援しながら作品を鑑賞する「マサラ上映」、各種SNSでのしつこいまでの積極的な情報発信など、話題に事欠かない「塚口サンサン劇場」。
創業70年以上の歴史がある、老舗映画館の歩みを振り返る「パビリオン展示」に、同劇場に行ったことのある人は、懐かしさを感じ、初めて訪問する人は、あのタローマンのように「なんだこれは!」と発してしまうかもしれない。
◆ ミサイル、戦車といった物騒なオーダーから、ドラムセットまで段ボールで表現現在は約20名のスタッフが勤務しており、その中で「制作班」と呼ばれる精鋭スタッフたちが映写やグッズ管理など、それぞれの担当業務の合間に、手作り衣装、ダンボールアート、キャラクターイラスト、映像作品などを手掛けてきた。
なお、同館ではもはやお馴染みの段ボールアートについて「ミサイルとか戦車とか、物騒なもの作ってほしいと言うオーダー、多いですね。そういう作品多いので」と、制作の中心となっているスタッフは話す。また、音楽映画も多数上映するため、ギターやベースなども活躍の機会が多く、過去には本格ドラムセットを作ったことも。
「来館した人たちを楽しませたい!」というサービス精神と、「映画愛」にあふれたこれらの「力作」。日頃から映画鑑賞で同館を訪れた人たちの目を楽しませてきたが、上映作品により館内の展示物は変わっていくため、その時に同館を訪れた人でなければ目にすることができないものがほとんど。展示終了後は館内の倉庫にひっそりと収容されていた。
しかし、それらの過去の「作品」に加え、劇場の歴史を振り返るパネル展示、同映画館と縁の深い映画館フォトグラファー「関西キネマ倶楽部」による写真の展示などを集めて、『SUNSUN EXPO』として展開することに。
さらに、館内を周遊するオリジナルのスタンプラリーまで登場し、ちょっとした「アフター万博」気分も味わえる。
本展示は、イベント開催時に記念写真を撮影したり、交流の場やカレーを食べる場としても活用されている地下の「待合室」を中心に繰り広げられている。しかし、今回取材を進める中で、この「待合室」が実は「塚口サンサン劇場ではない」という驚きの事実も判明。「この場所、弊社の不動産部の持ち物で…。借りる人のいない空きテナントを、一時的に有効活用しているだけなんです」と、同館の名物社員・戸村さん。「テナントが入るとこの場所は使えなくなるのですが、今のところ借り手はいません!」とのこと。この場所が気になる人は、お問い合わせを…。
◆ 名物社員・戸村さんの『大阪・関西万博』の思い出は…?同館のみなさんは本家「万博」である『大阪・関西万博』には行ったのだろうか?スタッフの中には「すごくハマって、何度も行きました」と「万博ロス」な人もいる一方、「インドパビリオン前で写真を撮るために、一度万博へ行きました!」と戸村さん。
「バーラト・パビリオン」は、インド映画界のスーパースター・ラジニカーントを応援するファンサイト「ラジニ☆JP」さんも、初日から駆けつけるなど、会期中日本全国のインド映画ファンたちの注目を一身に受けていた。さすが「インド映画イベント」の連打でおなじみの同館の戸村さん「バーラト・パビリオン」は、しっかりおさえていた。「でもインド以外は、どのパビリオンにも入れず…狙っていたビリヤニも食べることができず…あとはビール飲んでただけでしたが…」
さらに「万博って妙な手作り感ありましたよね…『未来』がテーマなのかと思いきや、妙にアナログで」と続ける。しかし、さすがの「万博」も「塚口サンサン劇場」にだけは「アナログだ」と絶対に言われたくないだろう…と筆者は心の中で突っ込んだ。
そんな「塚口サンサン劇場」による超アナログ的『SUNSUN EXPO』は、「予約ナシ」「行列ナシ」で楽しめ、入場無料。1月18日までは確実に開催。その後の展示については未定のため、公式SNSにて詳細の確認を。また、今後も各種イベントの開催を企画しており、今年はDJイベントなども検討中ということ。最新情報をぜひチェックしよう。
取材・文・写真/Lmaga.jp編集部
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