「ライブに行きたいけど、宿泊費が高い」の声に応え…大阪のライブハウスがホテルとコラボ、特典も充実
ライブハウス宿泊企画や無料音楽イベントなど独自の取り組みに力を入れる大阪のライブハウス「ゴリラホール オオサカ」(大阪市住之江区)が、今度は同じ住之江区にある「日和ホテル」とコラボ。ゴリラホールを運営する「In the village」合同会社代表の中村俊也さんに、コラボの内容や実施の経緯を訊いた。
■ ライブ好きに特化した特典も用意ゴリラホールから最も近く、大阪メトロ四つ橋線・南港ポートタウン線「住之江公園駅」直結の「日和ホテル大阪住之江公園駅前」が、同施設の名前を冠した「ゴリラホールコラボプラン」をスタート。ホテル公式サイトで予約できる最安値プランに加え、限定特典も用意する。
特典の内容は、ライブ会場でも使いやすい耳栓、万が一のハプニングに備えた絆創膏、夏場や移動時に嬉しいひんやりネックタオルなど、いずれも「ライブ来場者」目線で実用性の高いアイテムばかり。やはり「ライブを観に来て、泊まって、また翌日も快適に過ごしてもらう」ことを意識した内容となっている。
同プランを使用すれば、ゴリラホールでおこなわれるライブだけでなく、「インテックス大阪」でおこなわれるフェス『RADIO CRAZY』や『コヤブソニック』にも乗り換え無しでアクセス可能だ。
■ 地元企業と連携し住之江の活性化も狙うインバウンドの増加や年末年始などの繁忙期で宿泊料金が高騰、予約も取りにくい昨今の状況を鑑みると大変ありがたいプランだが、以前から「日和ホテル」に宿泊してからゴリラホールのライブに参加するという人は非常に多かったという。
それに加え、「ゴリラホール」のもとには「ライブに行きたいけれど、宿泊費がネックになる」という声がたびたび届いていた。「音楽を楽しむハードルを少しでも下げたい」という思いのもとさまざまな取り組みをしてきた同施設としては思うところがあった折に、ホテル側から「何か一緒に取り組みができないか」と声掛けがあったという。
そしてせっかくなら単なる提携に留まらず、ライブに来る人にとって本当に意味のあるコラボレーションをしようというコンセプトのもと、今回のコラボプランが実現した。
ライブの終演後に施設内に宿泊できるという取り組みも実施していた「ゴリラホール」。その際、同じく住之江の企業である「ロゴス」から寝袋などの提供を受けたことも。今回も住之江にある施設同士のコラボとなるが、「ゴリラホールの使命のひとつとして、住之江というローカルな街を盛り上げていくことも意義があると考えています」と中村さん。
さらに「もしゴリラホールがその一助になれるのであれば、地元企業との共同企画や地域連携にも、今後も積極的に取り組んでいきたいと思っています」と語った。
「日和ホテル大阪住之江公園駅前」とゴリラホールのコラボプランは、同ホテルの公式サイト限定にて販売中。宿泊料金は9392円~(変動あり)。
取材・文/つちだ四郎
(Lmaga.jp)
